江戸時代から残る樹齢300年の老木から採れた煎茶:岐阜県の春日

[2011.06.21] Written By

春日-3

岐阜県揖斐川町春日に行ってきました。
目的は、飲んだ時に深い喉越しと香りの余韻が長く持続するような、まるで中国や台湾の高級茶に使われるのと同等のレベルの葉原料を買い付けるためです。
春日にはかなり古い時代からお茶の木が植えられており、現在も樹齢数百年の木が存在します。
但し、どの木も樹齢が古いかというとそうではなく、木によって樹齢が古かったり、樹齢が若かったり、また、在来種であったり、藪北であったりとまちまちです。また、農家によって、栽培方法も異なるります。
この為、同じ春日であっても良い品質と、そうでない品質の茶葉と両方存在します。
また、在来種=雑種であるため、同じ茶園でも場所によって茶葉の形質は異なります。大きな茶葉、小さな茶葉、黄緑系の茶葉、赤っぽい茶葉と、様々な種類の茶葉があり、その様な違いは味と香りの違いにも現れます。
上記のような事情から、春日といえども茶園によって品質は千差万別です。私は昨年春日を訪問した際、農家の方とお会いし、数百年の樹齢の在来種のみから作られたお茶を私専用に予約しました。
但し、在来種だけに、木ごとに品質が異なり、全量を混ぜた際にどのような品質になるかは出来てみないと分かりません。
そんなわけで、今回、お茶は全量買い取るという約束で春日を訪問したのですが、内心とても心配でした。
実際に評価してみると、品質はしっかりと維持されておりホッとしました。
春日のお茶は在来種と言うことと、加工技術により、見た目はあまり良くありません。
但し、飲んだときに普通の日本茶では得られないような深い感動があります。
この感動は、深い喉越しに相関しております。品質が高く喉越しの強いお茶の場合、香りと味が何時までも何時までも喉に残るため、無意識的に病み付きになります。
春日のお茶は荒茶で購入したため今から仕上げを行い数週間内には販売にこぎ着けたいと思います。春日のお茶は値段もお手頃ですので、毎日のむお茶に最適です。また、春日のお茶は完全無農薬栽培茶です。

春日-1
春日-2

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