野生のプーアル茶、野生春芽

野生春芽プーアル生茶を発売しました。昨年2013年にも同じ商品を発売しましたが、昨年は予約販売でのみ、毛茶(散茶)を販売し、残りのお茶は緊圧をし、200gの円形に固めた状態にて販売しました。

山で採れた天然のお茶

野生春芽は野生のお茶です。野生のお茶とは、山に自生して、人の手が全くかかわってない「天然のお茶」、つまり山菜のようなお茶を指します。
野生春芽は雲南省臨滄に位置する大雪山で収穫されたお茶です。3月の上旬に収穫された芽だけから作られたお茶が野生春芽、更に、それがもう少し成長し、1芯2葉または3葉で収穫されたお茶は大雪山野生茶の名称で販売しております。
(尚、大雪山野生茶については2014年産は予約販売分のみで完売し、現在、2013年の分がごく少量残っているのみです。)

野生茶

野生茶の大木:无量山にて

野生茶の茶葉

野生茶:无量山にて

野生茶の主要産地、无量山、哀牢山、大雪山

同じく、无量山や哀牢山にも野生茶は存在します。ただし、无量山産の野生茶はコクとボディの点で大雪山よりも弱く、また、哀牢山産の野生茶はその多くが僅かな苦みを呈し、コクについては、3つの主張産地の中でも特に弱い点が特徴です。
大雪山産のお茶でも苦みを呈する野生茶と全く苦みを呈さない野生茶があります。今回仕入れを行った際も、多くの野生春芽を評価しましたが、中には香り、コク、ボディ、値段のどれを取っても申し分がないのですが、飲み終わった後に仄かな苦みが残るお茶がありました。HOJOでは苦みが全く無いタイプのお茶を仕入れております。

野生のプーアル茶

野生茶 プーアル茶

カメリア・タリエンシス

野生茶と言っても、様々な種類がありますが、大雪山野生茶と野生春芽については、カメリア・タリエンシスという種類のお茶から作られております。カメリア・タリエンシスはカメリア・シネンシスに最も近い種類のお茶と考えられております。カメリアタリエンシスが見られるのは、野生茶に限らず、雲南省やミャンマーへ行くと茶園の中にはカメリア・シネンシスに混じって、カメリア・タリエンシスを見ることができます。野生茶として自生しているお茶以外に、雲南省では昔から両種のお茶をお茶として生活に取り入れております。

カメリアタリエンシス

少数民族の村の敷地内でカメリア・シナンシスに混じりカメリア・タリエンシスのお茶の木があった:これは人の手が加わっているために野生茶とは呼ばない。

まるでフルーツのような甘い香り

野生春芽はワイルドな印象がありますが、その名称や見た目に反し、香りはとても甘く、ブドウやリンゴに近い爽やかな香りを呈します。芽のみを選んで収穫しているためボディは弱めで、代わりに透明感のある香りが楽しめます。尚、特殊な楽しみ方としては、水出しもお薦めです。

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