マレーシア東海岸の街コタバルを訪ねる

[2006.02.21] Posted By
以前4泊でマレーシア東部に位置するクランタン州のコタバルに遊びに行きました。
コタバルは同じマレーシアでも、他の州と異なり野党であるPASという過激派野党が力を持っております。反対勢力の統治下であるが故か、国による投資が顕著に行われておらず、同じ国とは思えない外観の地域です。PASはイスラム原理主義系の団体故、イスラム教(コーラン)を法律にしたいと主張しており、町中には至る所にアラビア語の文字が溢れておりました。
コタバルは、タイに隣接した街でもあり、日本軍が真珠湾攻撃よりも一瞬早く、進撃を開始したところでもあり、歴史的に大東亜戦争と関わりの深い場所です。また、クランタン州はトレガノ州と並び工芸品(ろうけつ染め・ソンケット・タコ・コマ)で有名な土地であり、マレーシアで売られている工芸品は全てこれらの土地で作られております。以下、本旅行の目的です。
 
1.工芸品の視察・ショッピング
2.大東亜戦争の資料館を見る
3.土地の文化に触れる
 
コタバルには空港がある物の、移動の自由を考慮し、車で行きました。ペナンからマレー半島を横断するルートなのですが、高速道路はなく山道中心のルートでした。ただ、予想以上に道路が整備されており、制限速度も90kmで、渋滞もなく計画通りにコタバルに到着することが出来ました。休憩を十分に入れ、全行程6時間でした。途中、象出没注意の看板、湖、野生の蘭が咲き乱れている場所がありました。マレーシアは野生欄の宝庫として世界的に有名ですが、野生の蘭が実際に咲いているのを見ると、非常にカラフルで大きいのに驚かされます。とても野生と思うことが出来ない位綺麗な花を付けておりました。ちょうど日本で言う、ヤマユリのような存在でした。これら、野生の蘭が現在流通している多くのハイブリット蘭の元になっているそうです。
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コタバルは非常に小さくしけた街でした。交通が機能的・合理的にデザインされていないため、慢性的に交通渋滞が発生しておりました。また、街中車で走り回っても、全然、レンストランがなく、私がこれまで訪れた何処の土地よりもレストランのない街でした。結局、街中探し回ってレストランは2軒しか見かけませんでした。観光客は元々少ないのですが、それでも、偶に見かける観光客は、皆、マクドナルドやKFCに殺到しておりました。コタバルの目玉はセントラルマーケットと呼ばれる大きな3階建てのマーケットです。一階が生鮮食品、2階が生活用品、そして3階には民芸品やろうけつ染めの生地売り場になっております。1階の生鮮食品売り場では、ウミガメの卵を始めペナンでは見かけない食材が多く売られておりました。クランタン川が近いため、淡水エビが捕れるらしく、20-30cmもある巨大な淡水エビも売られておりました。セントラルマーケットは非常に大きなスケールで、アジアのマーケットのイメージどおりのマーケットでした。
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バティック(ろうけつ染め)はインドネシア(ジャワ)を中心として発達してきました。天然の染料を使ったり、伝統的な模様を印刷したインドネシアバティック(更紗)は世界的によく知られておりますが、マレーシアのバティックは比較的知られておりません。マレーシアのバティックはシルクに花を中心とした模様を書き込んであり、バレーシアの伝統的な衣服(バジュクロウ)を仕立てると模様がちょうど良い位置に来るようにデザインされております。
 
コタバルはまた、ホテルが非常に良くないことでも有名です。他の地域のホテルの常識でクランタン州のホテルに宿泊をした場合、大きな失望感を抱くこととなります。基本的にマレー系住民と一部の怠け者幹部により経営されているため、部屋の状態・レストランの質・サービスの何を取っても、世界最下位クラスではないかと思います。因みに、香港もサービスの点では悲惨でした。ただ、クランタンとはそう言う場所なのだと言うことを予め認識した上で行けば、多くの期待をしないため、必要以上に失望することはありません。私たちは最初、せめてホテルだけは心地良いのがよいと思い、ルネッサンスホテルに宿泊しました。しかし、値段が高い割に、非常に悪質なサービス故、翌日からはクランタン川のほとりに位置する、別のホテルに移動しました。ホテルその物は可もなく不可もなくと言った感じでしたが、窓からクランタン川とそれに架かる橋が見え、割と良かったです。因みに、この橋は、第二次世界大戦中、日本軍の侵攻の上で重要な軍事拠点だったそうです。
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コタバルでは英語が殆ど通じないため、全てをマレー語でまかなう必要があります。数日間に渡る滞在期間中、言葉に関しては苦労の連続でした。それでも、日常会話程度のマレー語は出来るように予め勉強していたので大体の意思疎通は図ることが出来ました。今回の旅行では、マレー語の大切さを再認識させられました。コタバルの人々は、非常に穏和で友好的でした。ペナンやKLと異なり、非常に田舎的で人々は様々な点で親切でした。物を購入した際には必ず値切るのがこの土地の文化ですが、値切り交渉の際、相手の気持ちが表情を通じて見え見え故大変に値切りやすく、楽でした。
 
今回、海岸にも遊びに行きました。PCBと呼ばれるビーチがあり、東シナ海故ペナン周辺の海と異なり非常に綺麗でした。セントラルマーケットで購入したござを敷き、簡単な食事をし、息子の和真は一眠りしました。当時日本軍が侵攻を開始したのはこの近所のビーチだそうです。何もない、簡素なビーチでしたが、ゆっくりとくつろぐことが出来、戦時中の情景を考えてみたりしました。日本軍のマレーシア進行は意外にマレー系住民からは支持されていたらしいと言うことを最近になり知りました。怪傑ハリマオ(マレー語で虎)は実在の人物、谷豊の話であり、彼が活動していたのもこの周辺の土地です。
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今回の旅行の目的地は、リゾートでも観光地でもない不思議な土地でしたが、様々な体験ができ面白い旅行でした。

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