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野生の紅茶「野生紅」は2015年に非常に人気があり、多くのお客さんがリピート購入してくださった商品でした。この商品の仕入は原料の特殊性と産地が非常に遠隔地にあることから、仕入が一般的なプーアル茶以上に難しく、特に原料の質、加工の精度にブレが生じやすいため非常に心配しておりました。先週になり、ようやく気に入った品質のお茶を仕入れることが出来ました。
事前予約による特注で生産
今年は中国全体での野生の紅茶需要が増加し、原料の争奪戦となる事が予想されていたことから、私は2月の時点で生産予約をいれ、良い品質の原料確保に努めてきました。特注ではなく野生紅を現地で探し回るという方法もありますが、原料の質・加工の技術の両方を満たす商品を探し出すことは非常に難しく、現実的ではありません。私は以前から付き合いのある腕の良い紅茶の茶師に、事前予約することで私の会社専用に加工して貰っております。
鎮康の山に自生する高樹齢の木から原料を回収
野生茶は雲南省の広い範囲に自生しておりますが、今年は鎮康とよばれる雲南省の南西部の地域の野生茶を使いました。
今年の野生茶原料は、例年よりも平均的に樹齢の高い木から収穫されております。実際に野生茶が自生している山を訪問しましたが、他の場所と異なり、お茶の木の平均樹齢が非常に高く、それがゆえに昨年のお茶よりも更に深い余韻が感じられ、また、ボディ(ふくよかさ)に関しても昨年のお茶を上回っております。野生茶が自生している山は、近くの町から5時間ほど4駆の車で走ったところにあり、近隣に小さな村が1つあるだけで、それ以降はひたすら山また山というエリアでした。この村は、傈僳族(リースー)という少数民族の村で、村長に相当する村の長以外は中国語すら通じず、一緒に行った生産者も村長以外の人とは全くコミュニケーションがとれておりませんでした。山のあちこちに散在している野生茶は村人によって収穫され、村の長を通じて回収されます。
新茶のうちは烏龍茶のような香り、熟成によりより華やかに変化
作りたての野生紅は、新鮮すぎるため香りはあまり強くありません。私は個人的に新茶の爽やかな香りが好きですがが、強い香りを希望される場合は夏くらいまで寝かすと熟成により香りが強くなります。今年、野生紅を選ぶに辺り、昨年のお茶のサンプルを持ってきましたが、一年熟成した昨年のお茶は香りが非常に華やかに感じられました。逆に、今年の新茶は、鳳凰単叢烏龍茶のような非常に強いフルーツの香りが特徴的に感じられ、これはこれでとても美味しいと思いました。
お茶が入荷するのは、4月の末か、5月の上旬位になる予定です。ただ、その前に、もう一度生産者の工場を訪れ、出荷前の品質の最終確認をしなければなりません。
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