桐木関産の自然栽培茶!煙の香りがしない正山小種 花香を発売

[2021.12.27] Written By

中国福建省武夷山市の桐木関産の正山小種 花香を発売しました。
このお茶は一般によく知られている煙の香りがするタイプの正山小種とは異なり、フルーツや花の香りがするお茶です。
https://hojotea.com/item/b02.htm

トロピカルフルーツのような甘い香りがし煙の香りが全くしない正山小種

正山小種は世界最古の紅茶として紅茶愛好家にはよく知られるお茶です。

正山小種は、伝統的に松の木を燃やしてお茶を乾燥することから、正露丸のような香りがするのが一般的です。

一方、正山小種にはフルーツや花のような香りがする高級バージョンのお茶も存在します。HOJOの正山小種 奇種や小赤甘、妃子笑、更に、今回発売した花香がそれに相当します。

これらのフルーツや花の香がする正山小種は新しいスタイルと考える向きもあります。

一方、実は昔から存在していたものの、文化大革命によって製法が途絶えていたと考える人もおります。
正確なところは不明ですが、幾つかの史実からも、昔からフルーツ香のするスタイルがあったと想像することができます。

例えば、アールグレイは1800年代当時の正山小種を模倣して作られたお茶です。もし、当時の正山小種が煙りの香りがするタイプだったとしたら、アールグレイは今の形では無かったのではないでしょうか?

また、正山小種を模倣することで1800年代に作られたキームン紅茶が煙り臭くない点なども、昔からフルーツや花の香りがする正山小種があったと考える根拠の1つです。

 

高い標高の茶園の実生のお茶から作られた紅茶

正山小種 花香は正山小種 奇種と同じく、桐木関の自然栽培の実生のお茶から作られたお茶です。
実生とは種から撒かれたお茶を指します。挿し木のお茶と比べ、実生は根が直根になる事から、ミネラルの吸収能力が高く、後味の濃いお茶ができます。

右が実生、左は挿し木(品種もの)

茶園は標高1100-1300mに位置しており、HOJOで販売している奇種と殆ど条件が同じですが、少し若い年齢のお茶の木から収穫された茶葉を用いております。
奇種との違いは、発酵時間が少し短めである点です。但し、奇種と同じく出来上がった紅茶は炭火で低温長時間の焙煎を行っていることから、熟成が進み、ローズのようなフローラルな香りもするものの、桃やマンゴ、龍眼のようなフルーツ香、更に仄かにスイートポテトのような香りも同時にしっかりと感じられます。


余韻は、奇種よりも少しだけ軽めですが、互いに比較しなければ、十分に長く、お勧めのお茶です。

正山小種 花香のお買い物はこちらから

袋小 :   20g / 価格 1,836円(税込み)
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缶入り:   50g / 価格 4,320円(税込み)
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袋大 :   150g / 価格 12,636円(税込み)
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お値打ちパック :   600g (袋大を3つ) / 価格 41,472円(税込み)

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