餅茶で楽しむ個性的な香り、大雪山野生白茶2022と白鶯山古樹白茶2016を発売

[2023.04.17] Written By

大雪山野生白茶2022の200g餅茶と白鶯山古樹白茶 2016年産の200g餅茶を発売しました。
餅茶に加工した餅茶は熟成に向いており、今回発売した2種のお茶についても、熟成による個性的な香りをお楽しみ頂けます。

餅茶製造に欠かせない技術と職人の役割

白茶やプーアル茶など、餅茶を作る際には、餅茶加工の専門業者を使います。緊圧工程は非常に重要で、お茶の味や香りに大きく影響するため、知識と技術を持った専門業者を選ぶことが重要であり、私達は、お茶の生産者と緊圧業者を分けています。私たちは長年現地に通って、高い技術を持つ餅茶加工職人と出会い、これまで5年以上の付き合いがあります。

餅茶の加工は、基本的には、蒸気を散茶に通して茶葉をやわらかくし、圧縮して餅の形にしますが、蒸気の温度や乾燥方法がお茶の品質に多大な影響を与えます。

多くの業者は、圧縮しやすくするために強いスチームを当てる傾向があります。しかしながら、この方法では茶葉が高温で加熱されるため、成分の酸化が起こり、苦味や渋味が生じ、中途半端な緑茶のような味わいになってしまうことがあります。

腕の良い職人は、弱い蒸気を用いて熱によるダメージを最小限に抑えます。また、乾燥に於いても、日陰干しを採用することで、乾燥過程で仄かに成分発酵が進み、また、熱をかけないことで口当たりの柔らかいお茶に仕上がります。

大雪山野生白茶2022餅茶を発売

大雪山野生白茶はHOJOの定番商品であり毎年、原料を特注し、独自の加工法で仕上げております。

野生茶は非常に希少で、原料の茶葉を入手するためには業者間で激しい競争が繰り広げられます。お金だけで問題が解決できるわけではなく、村人との人間関係が物を言います。私たちは生産を担当する農家夫婦に協力してもらい、シーズン中に村に滞在して貰うことで原料の回収を行っております。

山の麓に位置する村では、朝早くから人々は山に入り、野生の茶葉を収穫します。そして、夕方には村に戻ってきます。しかし、そのタイミングで、夕方に村に行っても、原料茶葉を手に入れることはほぼ不可能です。なぜなら、他の業者に先を越されてしまうためです。原料回収を依頼している生産者夫婦が言うには、彼らは早朝から現地に赴き、村人のの家族と一緒に食事の準備をしながら原料の到着を待つそうです。

フレッシュで甘いトマトを連想するような香り

HOJOの大雪山野生白茶には、散茶と餅茶があります。散茶はシャインマスカットや花、山菜を連想させる華やかな香りが特徴です。散茶は昨年の春に仕入れ、既に販売しております。

一方、今回入荷した餅茶は、餅茶への加工過程で微発酵が起こることから、花の香りというよりもホワイトトマトや干しぶどうを連想するようなフルーツ系の香りがします。このお茶は長期熟成にも耐えられるお茶で、熟成が進むことで蜜のような香りが形成されます。

野生茶ということで、人の手がかかっていないため、茶葉の細胞密度が非常に高く、ミネラルを豊富に含みます。そのため、お茶は非常に深い後味を呈し、長い余韻と厚みのある味香りが特徴です。

以下のページからお買い物いただけます。
https://hojotea.com/item/w11.htm

マレーシアで7年間熟成した白鶯山古樹白茶2016を発売

マレーシアで7年間熟成した「白鶯山古樹白茶2016 200g餅茶」を新たに販売いしました。熱帯の気候の下で長期間熟成することで、お茶の香りが個性的なものへと変化しています。

散茶の花の香りが特徴的な白茶に対し、白茶の餅茶は長期熟成を目的としています。長期熟成することで、フルーツや乾燥フルーツのような香りが形成され、個性的な香りがマニアにはたまらない魅力です。

白鶯山古樹白茶は、フルーツや乾燥フルーツの風味を持ち、また、白ワインのような香りも同時に呈することから、癖になる個性的な香りを楽しめるお茶と言えます。その為か、レストラン関係のお客様からもよく注文をいただくお茶であり、料理との相性も良いと評判です。

以下のページからお買い物いただけます。

https://hojotea.com/item/w08.htm

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

この記事に関連するHOJO Teaの商品


関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

大雪山野生茶(生茶)2023年・2024年産 同時発売
大雪山野生生茶の2023年産と2024年産を発売しました。 2023年産については、マレーシアの倉庫で1年間熟成しております。 https://hojotea.com/item/d27.htm   雲南省でも入 …
佐渡無名異焼作家の渡辺陶三作:野坂粗土還元急須が入荷
野坂粗土還元焼成の茶器を発売しました。 今回入荷したモデルは、茶壺(後手急須)、フリーカップ、マグカップの3点です。 https://hojotea.com/item/tozo_nosaka_reduction.htm …

最新の記事 NEW ARTICLES

大雪山野生茶(生茶)2023年・2024年産 同時発売
大雪山野生生茶の2023年産と2024年産を発売しました。 2023年産については、マレーシアの倉庫で1年間熟成しております。 https://hojotea.com/item/d27.htm   雲南省でも入 …
佐渡無名異焼作家の渡辺陶三作:野坂粗土還元急須が入荷
野坂粗土還元焼成の茶器を発売しました。 今回入荷したモデルは、茶壺(後手急須)、フリーカップ、マグカップの3点です。 https://hojotea.com/item/tozo_nosaka_reduction.htm …
佐渡島の渡辺陶三製作:野坂粗土酸化焼成の茶器が入荷
佐渡島の陶芸家、渡辺陶三氏による「野坂粗土酸化焼成」の茶器を発売いたしました。 https://hojotea.com/item/tozo_nosaka.htm   野坂は佐渡島の沢根にある地区名で、相川金山に …
2300mの野放茶園産、高山白茶を発売
高山白茶を発売しました。 このお茶の茶園には、次の2つの特徴があります。 1. 標高2200-2300mに位置する茶園 2. 完全に野生化したお茶の木で構成される野放茶園 非常に理想的な環境ゆえに、お茶の品質も素晴らしく …
標高2100mの無農薬・無肥料茶園産の高山紫茶2024
2024年産の高山紫茶を2種類発売しました。 https://hojotea.com/item/d53.htm 2種類とも、同じ生産者が同じ地域内に保有する茶園の茶葉ですが、茶園の位置が異なり、また、生産日も異なります。 …
大雪山野生茶(普洱生茶)2024の散茶を限定発売
大雪山野生茶は、雲南省臨滄市永徳県の大雪山に自生する野生のカメリアタリエンシスから作られたプーアル生茶です。 野生茶とは 野生茶とは、樹齢が高いお茶や野生化したお茶ではなく、山に自生している天然のお茶を指します。 過去に …
鳳凰単叢烏龍茶の産地、潮州市鳳凰鎮を訪問(2024)
先月、鳳凰単叢烏龍茶の産地である潮州市鳳凰鎮へ、仕入れと生産者との打ち合わせを兼ねて出張しました。ちょうど台風の時期と重なり、山から潮州に戻れなくなるなどのハプニングもありましたが、無事に仕入れを終えました。鳳凰鎮にはこ …
前川淳蔵作の伊賀天然朱泥急須、宝瓶各種入荷
前川淳蔵作の伊賀天然朱泥の茶器が入荷しました。 今回入荷したのは、丸型宝瓶、急須、絞り出し、茶海です。 https://hojotea.com/item/maekawa_iga.htm 数百年前に古琵琶湖の湖底に沈殿した …
佐渡島:渡辺陶三作、無名異上赤茶壺と宝瓶が入荷
渡辺陶三氏作の無名異常赤急須および宝瓶が入荷しました。今回の入荷品は、後手タイプが中心です。 https://hojotea.com/item/tozo_joaka.htm 非常に稀少な上赤 「上赤」は、佐渡島の相川金山 …
非常に稀少な野生茶、永徳野生白茶2024を発売
永徳野生白茶を発売しました。このお茶は2021年に一度発売されましたが、瞬く間に売り切れ、その後の入荷はありませんでした。質が高く、個性的な香りで当店でも非常に人気の高いお茶です。 永徳野生茶は、雲南省臨滄市永徳県で、牛 …

PAGETOP