フルボディの高級熟茶、忙肺古樹熟茶2023 200g餅茶を発売

[2025.01.31] Written By

忙肺古樹熟茶2023を発売しました。当店の熟茶の中でもトップレベルの非常に高品質な熟茶です。

臨滄市永徳県を代表するプアール茶の名産地

忙肺(Mang Fei)は、漢字の意味だけを見ると奇妙な地名ですが、もともと当地の少数民族の言葉の発音を漢字に当てはめた地名と語り継がれております。「マンフェイ」という響きは、少数民族の言語らしさを感じさせます。

忙肺は、雲南省臨滄市永徳県の西部に位置し、永徳の中心部から約15〜20kmの距離にあります。交通の便は決して良いとは言えず、特に雨季には道がぬかるみやすく、移動が困難になることもあります。

地形は山がちで、標高は約1800〜2100メートルに達します。平坦な土地はほとんどなく、谷や斜面に沿って村が点在しています。土壌は主に赤土で構成され、場所によっては岩が多く露出しているところもあります。

忙肺では、古くから茶樹が植えられ、茶の栽培が地域の暮らしに深く根付いています。農地は細かく分かれており、大規模な農園よりも、小規模な茶園が多く見られます。

忙肺は永徳県で最も有名な産地であり、その知名度の背景には土壌の特性が深く関係しています。

お茶はもちろん野菜も果物もフルボディになる忙肺の土

雲南省の地形は、かつて海底だった土地が大規模な地殻変動によって隆起し、現在の山岳地帯を形成したものと考えられています。特に、インドプレートとユーラシアプレートの衝突による造山運動が大きな影響を及ぼしました。この地殻変動により、忙肺を含む臨滄市周辺は急峻な山々が連なる地形となり、標高差の大きい険しい地形が生まれたと推察されます。このような理由から、永德県でも各所で石灰岩層が見られます。

通常、海の底が隆起して形成された土地では、カルシウム、カリウム、ナトリウムなどのアルカリ金属を多く含む土壌が見られます。こうした環境で育った農作物は、フルボディの味わいになる傾向があります。忙肺の土地も例外ではなく、忙肺で収穫されたお茶はもちろん、野菜や果物に至るまで、どの農産物を食べてもフルボディなのです。なお、プーアル茶の有名産地にはフルボディの特徴を持つ地域が多く、老班章、昔帰、馬鞍山もその代表例です。

忙肺の茶は、このフルボディの個性によって非常にふくよかで、口に含むと味や香りが一気に広がり、豊かな風味を楽しむことができます。それが忙肺のお茶が人気を集める最大の理由です。忙肺古樹熟茶もまた、フルボディであり、飲みごたえのあるお茶です。

有名産地では非常に珍しい自然栽培茶

名産地の茶葉は高価格で取引されるため、多くの農家にとって、収穫量を増やすことはそのまま収入の増加につながります。このため、忙肺の茶園でもより多くの茶葉を収穫しようと、肥料を施すことが一般化しています。

しかし、肥料を与えられた茶の木は成長が早くなり、その結果、細胞密度の低い茶葉になります。その影響で、お茶の味わいは厚みに欠け、余韻が短くなる傾向があります。忙肺も例外ではなく、市場に出回る多くの忙肺の茶はフルボディでありながら、余韻が短く厚みのないものが多くなっています。

しかし、私たちが仕入れた忙肺古樹熟茶2023は、自然栽培による無肥料・無農薬の茶園で育てられた原料を使用しており、その違いは余韻の長さに表れています。忙肺のような有名産地で、余韻の長いお茶が入手できるのは非常に珍しいことです。

熟茶では非常に珍しい小ロット生産

一般的にプーアル熟茶は、ロットサイズが非常に大きく、10トン近い量で作られることも珍しくありません。熟茶の生産者は利益率を低く設定しつつ、大量生産によってビジネスを成り立たせています。

今回の忙肺古樹熟茶は、原料が非常に稀少かつ高額であるため、熟茶としては珍しい1トンちょっとの超小ロット生産で作られました。小ロット生産のもう一つの利点は、原料の量が限られるため、殺青や天日乾燥が理想的に行われ、上手に仕上げられた生茶のみを集めることができる点です。そのため、忙肺古樹熟茶2023は欠点が極めて少なく、とても理想的な商品に仕上がっております。

2023年産のため、未だ熟成期間は短いですが、良質な熟茶は新茶の状態でも美味しく飲めます。使用されている原料が良いため、味が清らかでやさしく、喉で甘みが感じられます。香りを更に引き出したい場合は、無酸素状態(未開封)で数年熟成させるのもおすすめです。

忙肺古樹熟茶 2023の買い物はこちらから

袋小(固まりを小分けして袋詰め):50g / 価格 2,592円(税込み)

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餅茶1個:200g / 価格 10,260円(税込み)

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お値打ちパック:1000g(餅茶200gを5個) / 価格41,040円(税込み)

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