![](https://hojotea.com/jp/wp-content/themes/hojotea_d1/img/common/page_path_top_bg.gif)
- ホーム >
- HOJO通販新着
馬鞍山古樹熟茶2016を発売
- [2017.08.24] Written By 北城 彰(Akira Hojo)
馬鞍山古樹熟茶を発売しました。このお茶は2016年産の生茶を原料に発酵された毛茶(粗茶)を2017年に仕入れ、357gの餅茶に緊圧しました。
有名産地の老班章と同じ性格を持つ馬鞍山のお茶
馬鞍山は臨滄市の鎮康県に位置する山(村)の名称です。馬鞍山は臨滄市の中でも良質なお茶の産地として広く知られており、その為、馬鞍山産のお茶は他地域と比べると高値で取引されます。
馬鞍山のお茶が高値で取引される最大の理由は、特徴的な味に起因します。馬鞍山エリアは黄土色をした粘土質の土で覆われており、この土に含まれるアルカリ金属と鉄分が豊富なミネラルゆえに、味が非常にふくよかで後味も強く感じられます。私は常々馬鞍山の味の特徴は雲南省南部地域のプーアル茶の名産地である老班章のお茶の味に似ていると説明しております。お茶を口に含むと香りに広がりが感じられる点が馬鞍山と老班章のお茶の共通の特徴です。
馬鞍山産にもかかわらず馬鞍山古樹熟茶が比較的安い値段の理由
馬鞍山産のお茶は高級な部類に属し、HOJOで販売している馬鞍山プーアル生茶も200gが1万円近い値段がします。更に、収穫量が例年の3割程度だった2017年については馬鞍山のお茶の値段は約2〜3倍に高騰し、今年は馬鞍山プーアル古樹生茶の仕入れは断念しました。その割に今回入手した馬鞍山古樹熟茶は値段が手頃です。その理由として、熟茶の加工原料となるプーアル生茶は生茶としては販売される原料とは生産者が異なるためです。生茶用のお茶は生茶専門の茶師から仕入れるのに対し、熟茶用の原料は少数民族の農家から直接仕入れるためです。理想的な状態に加工されたプーアル生茶は、中国市場での需要も高く、高値で取引されます。それに対し、少数民族の農家により作られたお茶の多くは原料は非常に良いのですが、釜炒りの温度管理に問題があることが多く、熟茶の加工用として用いられます。熟茶の生産は1ヶ月以上の微生物発酵が行われるため、原料の加工由来の問題は微生物によって分解されることから、最終的な熟茶の品質には全く影響しません。熟茶用に生茶を仕入れる際に大事なのは原料茶葉の質です。このような裏事情により有名産地のお茶であっても、熟茶は比較的手頃な値段で仕入れることが出来るのです。ただ、2017年以降、馬鞍山の価格が高騰しているため、今後の価格動向が心配です。
乾燥フルーツ系の香りがする飲みごたえのあるお茶
前述したとおり、馬鞍山古樹熟茶はフルボディと強い後味により非常に円みのある飲み心地がします。豊かな味わいと香りゆえに飲みごたえの有るお茶です。香りは、甘い乾燥棗系やレーズン、干しイチジク様の香りと仄かなメンソール系の香りがします。熟茶の場合、数年の熟成で劇的に甘い香りが強くなります。すぐに飲んでも美味しいと思いますが、数年後の変化が非常に楽しみなお茶です。
この記事に関連するHOJO Teaの商品
1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!
メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
- メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!
- 東洞庭山産、無農薬無肥料の碧螺春を発売
- 碧螺春(Biluochun)は中国を代表する緑茶の一つで、その優れた品質と独特の風味で有名です。HOJOでは、無肥料無農薬栽培による、余韻の長い碧螺春をお届けします。 https://hojotea.com/item/g …
- マレーシアで8年熟成の白鶯山古樹白茶2017を発売:トロピカルフルーツの香り
- 白鶯山古樹白茶2017を再度発売しました。同じ名称の商品をこれまでも販売しておりましたが、以前販売していたロットの商品は日本で熟成したお茶でした。今回発売する商品は8年間マレーシアで熟成をしたお茶になります。マレーシアの …
最新の記事 NEW ARTICLES
単株茶を含む2022年産の鳳凰単叢老欉を3種類発売
- 単株を含む、鳳凰単叢の老欉を3種発売しました。今回発売したお茶は以下の三種類です。何れも標高1200mの茶園産の茶葉原料から作られており、濃厚な香りと深い後味がする素晴らしいお茶です。 鳳凰単叢老欉夜来香 2022 鳳凰 …
東洞庭山産、無農薬無肥料の碧螺春を発売
- 碧螺春(Biluochun)は中国を代表する緑茶の一つで、その優れた品質と独特の風味で有名です。HOJOでは、無肥料無農薬栽培による、余韻の長い碧螺春をお届けします。 https://hojotea.com/item/g …
マレーシアで8年熟成の白鶯山古樹白茶2017を発売:トロピカルフルーツの香り
- 白鶯山古樹白茶2017を再度発売しました。同じ名称の商品をこれまでも販売しておりましたが、以前販売していたロットの商品は日本で熟成したお茶でした。今回発売する商品は8年間マレーシアで熟成をしたお茶になります。マレーシアの …
雲南省の稀少茶、大雪山野生白茶2024を発売
- 大雪山野生白茶2024の散茶を発売しました。 このお茶は、私達が実際に現地雲南省の産地に滞在し、現地で生産管理しながら作り上げたお茶です。 雲南省における野生茶の定義 これまで何度も説明しておりますが、雲南省 の人々は例 …
HOJO独自の新製法で実現した香り高い紅茶:雲南での挑戦
- 雲南省に1.5ヶ月滞在した期間中、良質な白茶やプーアル茶の生産はもちろん重要な課題でしたが、今回の大きな目標は、小ロット生産にも対応した新しい紅茶の生産方法を開発することでした。 一般的に雲南紅茶といえば、当店のラインア …
2024年の雲南省お茶シーズン:予想外の気温と収穫の混乱
- 長い雲南省の仕入れを終え、現在マレーシアのクアラルンプールに滞在しております。輸入したお茶の評価や海外用のお茶の発送など細かな手配が必要なため、クアラルンプールの会社に来月まで滞在予定です。 今年はシーズンの最初である3 …
2024年の白茶:理想的な天気と現地滞在で品質は上々
- 私たちが雲南省で力を入れているお茶の一つは白茶です。白茶は昔から、福建省と雲南省で作られてきました。 福建省の白茶は製茶はよく管理されている反面、慣行農園方式で肥料を用いた農業をしているため、原料の質に関して、私は満足で …
雲南のおもてなし文化:食事に込められた思い
- 中国では、挨拶代わりに「你吃饭了吗?」、つまり、「ご飯食べた?」と言うのが一般的ですが、雲南省にいると、色んな局面で、「吃饭」「吃饭」、ご飯食べていきなさいと言われます。ただ、長く雲南省に携わると、これらのご飯への誘いは …
野生茶を求め雲南省臨滄市南西部の山村へ
- 現在、雲南省臨滄市の南西部にてお茶の仕入を行っております。 当店にとって重要な商品の1つに野生茶があります。野生茶は製茶はもちろんですが、原料確保が一番大きな課題です。 今回、新たに野生茶が有る場所があるらしいと言う情報 …
雲南省のお茶産地にてプーアル茶、白茶、紅茶の生産
- 3月24日から中国の雲南省臨滄市の南西部、永德、鎮康県にてお茶の仕入れ、生産を行っております。 雲南省は世界一と言っても過言で無い極上の原料がある反面、生産に対する管理が甘いため、出来合のお茶を仕入れたのでは、理想とする …
- HOJO通販新着
- 特集
- メールマガジンバックナンバー
- お茶の種類
- お茶の産地
- 茶器・急須
- お茶のコラム-雑学-歴史-文化
- お茶を楽しむ
- お茶の作り方-製法
- お茶の品質を決める各種要素
- お茶の成分と効能
- お茶の安心と安全
- 食品
- お茶ビジネスの運営・記録
- 趣味活動
- お茶のランキング-おすすめ
- お茶に関する動画
- お茶に関するQ&A
- メディア掲載
![](https://hojotea.com/jp/wp-content/themes/hojotea_d1/img/common/photo01.jpg)
- an anにてジャスミンパールが紹介されました。
- an an 「マガジンハウス出版」 No.1865、2013年7月24日号「夏のお取り寄せ」特集で弊社のジャスミンパールが紹介されました。
- マレーシアの全国紙 “Star Newspaper”に掲載して貰いました。
- 先日、マレーシアの全国紙「Star Newspaper」でHOJOの特集をしてくれました。 Starはマレーシアで最も購読数の多い新聞で、マレーシアのメディアでは最も影響力の大きな新聞です。 新聞の内容は、茶器によりお茶 …
![](https://hojotea.com/jp/wp-content/themes/hojotea_d1/img/common/photo04.jpg)
住所:Lot No. T-215, 3rd Floor, Mid Valley City, Lingkaran Syed Putra 59200 Kuala Lumpur