雲南省の自然栽培茶で作った釜炒り緑茶

[2025.07.30] Written By

雲南春尖緑茶を発売しました。
標高2100mにある自然栽培のお茶を原料とした、プーアル茶クラスの長い余韻が特徴のお茶です。

雲南省という比類なき茶葉原料の産地

私はお茶の会社を創業して20年間の間、あらゆるお茶産地を訪問してきましたが、雲南省は世界で最も優れた茶葉原料の産地であると確信しています。特に臨滄市の山岳地域は標高2000m級の高地に位置し、山間部には無肥料・無農薬で管理された自然栽培の茶園が点在しています。さらに、当社が仕入を行っている永德や鎮康県の地域には、樹齢300年を超える老木が多数存在しています。他の茶産地で、このような栽培条件を満たす地域はありません。

これらの条件、すなわち高標高・自然栽培・老木という三要素は、いずれも茶樹の成長を遅らせ、茶葉は時間をかけてゆっくりと育ちます。その過程で細胞構造は緻密になり、ミネラルやポリフェノールなどの成分が内部にしっかりと蓄積されます。こうした茶葉からは、味の持続性(余韻)が長く、密度のある液体が得られます。


雲南で多様なお茶を生み出すための取り組み

ただし、雲南省では製茶技術が他省ほど発達しておらず、生産可能なお茶の種類は限定的です。とはいえ、せっかく優れた品質の原料があるわけですから、私たちは生産者と共に現地で多様な試作を行い、一般的な雲南茶とは異なる製品づくりに取り組んでいます。今回の「雲南春尖緑茶」は、通常であれば白茶やプーアル生茶に加工されるような高品質な原料を、あえて緑茶として仕上げたものです。非常に長い余韻と凝縮感のある味を呈し、これまでの緑茶の常識を明確に覆す内容となっています。

ナッツや花の香りと厚い余韻が印象的な雲南緑茶

お茶は4月上旬に手摘みで摘まれた一芽二葉を使用しています。産地は雲南省臨滄市鎮康県、標高2100mの山岳地帯です。
薪を熱源とする釜炒りで仕上げており、香りの系統は龍井茶に近く、仄かにナッツ系の香りと花の香りが印象的です。龍井茶のような中国緑茶を好まれる方には、特におすすめできるお茶です。
何よりも、一般的な中国緑茶とは比べものにならないほど余韻が長く、厚みのある後味ゆえに、大変飲みごたえがあります。

前述のとおり、雲南省産の茶葉原料は非常に優れている一方、産地は極めて僻地に位置しているため、質の高い原料が使われていながらも、比較的手頃な価格でご提供することができました。日常的に楽しめる緑茶としてもおすすめのお茶です。
今の時期は水出しでも美味しくお楽しみいただけます。

 

雲南春尖緑茶のお買い物は此方から

 

袋入り:   50g / 価格 2,160円(税込み)
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袋入り :   150g(50gを3袋) / 価格 6,156円(税込み)
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お値打ちパック :600g(50gを12袋) /  価格 20,736円(税込み)
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