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少数民族が先祖から受け継ぐお茶の木と自然農法によるプーアル茶
- [2012.05.12] Written By 北城 彰(Akira Hojo)
雲南省でプーアル生茶の仕入れを行う際ですが、理想とする茶園は少数民族により伝統的な自然農法を継続している茶園です。
これまで数多くの茶園に足を運び続けたお陰で、最近では遠くから茶園を見ただけで、そこのお茶の質が見分けられるようになりました。
見極めのポイントとしては、土質、木の色、葉の色、葉のサイズ、木の形、剪定状況です。お茶の木は正直で、その木がどう育てられたかは全て茶園に映し出されております。この為、慣れてくると、お茶の木を見ただけで、味が濃いか薄いかが判断できるようになります。
これまで毎年雲南省に行き続けた事で、どの地域のどこへ行けば、高い品質のお茶が作られているか理解できるようになりました。一番理想とされるお茶は、全く無肥料で剪定も農薬もなしに育てられたお茶です。ただ、このような自然の農法を行っているのはその殆どが少数民族です。少数民族の場合、原料はトップクラスの場合が多いのですが、お茶の加工に関しては、かなり原始的で、彼らに作業を任せていたのではあまり良いお茶は出来ません。
一番問題となるのは、釜炒りによる殺青と生産環境です。殆どの少数民族は薪窯式の殺青窯を使います。薪窯の場合、火力調節が難しく、殺青が過度に行われることで、大豆のような香りの炒り臭が生じます。また、彼らの多くが台所と兼用のため、窯の周りが囲まれており、煙が抜けずに充満しやすくなっており、お茶が煙り臭くなります。これらの問題により、折角の良質な原料が生きず、最終的なお茶の価値が下がります。
殺生窯:このタイプは熱源が後ろにあり、煙が混入しにくい構造になっている。
以上の問題を念頭に、来年以降は加工されたお茶ではなく、原料茶葉を仕入れ、知り合いの加工業者に加工して貰う方法も模索しております。同じ殺生窯でも、ガス火や、間接熱式の場合、温度管理が正確に出来、また、煙臭さが茶葉に着くことがないため、安定的に良い品質を作り出すことが出来ます。本当は現地にて小規模な原料茶葉の加工工場を運営できたら理想なのですが、それも大変なので、当面は委託加工で乗り切っていこうと考えております。
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