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今も実在する、世界中が夢中になったおいしい紅茶
- [2013.01.16] Written By 北城 彰(Akira Hojo)
世界で一番おいしい紅茶はどれだと思いますか?こんな質問をすると、お茶の美味しさは主観的なので「おいしい」の規準は人それぞれという声が聞こえてきそうです。正山小種は数ある紅茶の中でも圧倒的な個性を有し、人によっては最もおいしい紅茶として正山小種を上げる事も多々あります。
西暦1000年頃の宋の時代は緑茶の製法が開発されました。そして、その500年後の明の時代になると、発酵茶の技術が発達しました。
1600年頃には、福建省を中心に紅茶が作られるようになりました。言わずとしれた正山小種(ラプサンスーチョン)です。
これらのお茶は発酵に加えて、低温長時間の火入れ熟成が行われ、フルーツを想像するようなあまい香りが特徴のお茶です。
明の時代に脚光をあびたのは武夷烏龍茶と鳳凰単叢烏龍茶のような高度な製茶技術とフルーティな香りがとくちょうの烏龍茶でした。
同時期に、同地域で生産された正山小種にかんしても、これら烏龍茶の製法が模倣されていることから、同じような高い完成度のお茶だったにちがいありません。
煙臭いというイメージがつよい正山小種ですが、元祖の正山小種は果物のような香りがしていたはずです。
正山小種の製法を模倣して作られたキームン紅茶
福建省で発達した紅茶は、世界にも紹介され、その需要はいっきに拡大しました。これにより、福建省だけでは紅茶の供給がまにあわなくなり、その結果、安徽省のキームンでお茶が開発されました。
キームン紅茶と正山小種はなにかと共通点がありますが、これはキームンが正山小種の製法をまねて作られていることにきいんします。
また、現在でもキームン特貢やキームン極品など、上の品質になるほどに、フルーツの香りが強く感じられます。
そのキームン紅茶の製法を改良して作られたのがダージリンティ、そしてセイロンティと続きます。
つまり、紅茶の歴史の中で、全てのお茶のモデルになっているのは正山小種の製法です。
現在一般的に流通している正山小種と言えば、煙臭い紅茶ですが、元々のお茶がただ煙り臭いだけだったらキームンを始めとする他産地が模倣するはずがありません。正山小種の「正山」とは、本物の、正真正銘のという意味です。世の中に多くの模倣品が出たからこそ、この様な名前が付いたそうです。
本場、星村に存在する極上の正山小種
実は武夷山の星村鎮桐木に行くと、昔の正当派、正山小種を思わせる超高級茶が存在します。
烏龍茶のような長時間の萎凋を技術を伴う発酵に加え、低温で数十時間に及ぶ火入れ熟成が行われており、まるで鳳凰単叢烏龍のような甘いフルーツの香りがします。その香りは余りにフルーティ過ぎて紅茶と言うよりも烏龍茶を飲んでいるようです。
このお茶を飲むと、なぜ正山小種がイギリスで大ブームになったのか、なぜ、多くのお茶が正山小種の製法を真似ようとしたのか、全てが一瞬で理解できます。
残念ながら、値段が恐ろしく高すぎて私も未だ仕入れたことがありません。1kgが数十万円します。ただ、いつかは仕入れたいと願っており、今年の目標の1つです。
個人用に購入した茶葉がありますので、参考までに写真を添付致します。
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