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古樹銀針という白茶を発売しました。このお茶は今年仕入れたお茶のなかでも「特に目玉のお茶」の1つです。
これまで雲南古樹紅茶という紅茶を販売しておりました。樹齢が数百年のお茶の木から作られた紅茶で、まろやかで強いコクゆえに多くのお客様にリピートしていただいております。今回発売した古樹銀針も、少数民族が所有する老木から作られております。
半野生化したお茶の木から作られたお茶
このお茶の茶園は一見すると茶園に見えません。どこからどう見ても藪にしか見えない場所でお茶の木は自生しており、お茶を摘む直前にのみ周りの草を刈るそうです。実際の茶園を見たときはショックでした。自然栽培と言うよりも、「放置」「藪」という言葉の方が当てはまるように思いました。お茶の木は完全に野生化しており、周りの生体系と完全に共生しており、それは茶園と言うよりも、「様々な木々の中にお茶の木がたまたまある」という景観でした。雲南省でも近年では多くの少数民族が現代農業へ移行し、剪定、肥料、農薬が使用されることも当たり前になりつつありますが、古樹銀針の栽培エリアでは数千年前の生体系と一体化した農法がいまも守られておりました。
喉にふわりと広がる強いコク
古樹銀針の特徴はなんといっても、強烈に深いコクです。口にいれると、香りが喉の奥まで広がり、持続性のある香りと、甘い余韻が何時までも口の中に残ります。コクの深さは、雲南古樹紅茶以上であり、普通の人は数杯も飲むと軽くお茶酔いします。茶葉はとても力強く、「いったい何煎いれられるんだろう」と疑問に思う程、お茶をいれ続けられます。
茶殻を放置しても継続的にいれられる利便性
面白い点は、朝お茶をいれて、その後、1日茶葉を放置しておいても劣化が感じられません。私は前日の夜にお茶をいれ、翌日の朝に再びいれて飲んでおりますが、香りに劣化が感じられないのです。(もちろん、更に季節が進み、夏の暑い季節になったら衛生上注意が必要だと思いますが)
濡れた状態の茶殻を暫く放置しておくと、数時間後、半日後にはよりフルーティな香りへと変化しております。濡れた状態の茶葉を放置しておくことで発せられる香りは、茶葉を熟成したときに発する香りを知る上でよいヒントになります。
思いのほかおいしい水出し茶
実は先日、古樹銀針で水出し茶を作ってみました。これが思いの外おいしく、子供達が大絶賛しておりました。コクが深いため、飲み応えがあり、また、ほのかに香り上がる柑橘系の香りが爽やかなとても美味しいお茶です。
熟成してフルーツの香りを楽しむ
このお茶は当然熟成にもむいております。このため私も低温倉庫ではなく常温保存をする予定です。無酸素の状態で数年間熟成させることで、マスカット系の甘い香りが生じると思われます。数年先にこのお茶をあけるのがいまから楽しみです。

高いコストパフォーマンス
良いことずくめの古樹銀針ですが、50g 1300円と値段はさほど高くありません。プーアル茶を求めて雲南省の奥地へ奥地へと毎年足を運ぶ過程でこのお茶に出会いました。非常に山奥の僻地でつくられたお茶ゆえに、飛び抜けた品質にもかかわらず値段が安いのです。
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