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烏崠山の鳳凰単叢烏龍

鳳凰単叢烏龍茶の仕入れの際、烏崠山へも足を伸ばし、お茶の木の様子を見て回りました。

鳳凰単叢烏龍茶と言えば、烏崠山

一般的に鳳凰単叢烏龍は鳳凰山で作られると言われておりますが、鳳凰山という名称の山があるわけではありません。鳳凰山とは鳳凰鎮周辺にある数々の山を総括した名称です。その中でも、最も標高は1400m弱の山ですが、赤土に富んでおり、お茶作りに向く土質ゆえ、鳳凰単叢烏龍茶の中でも最も人気があり、それに伴い、他の地域で収穫されたお茶よりも高い値段がつきます。

鳳凰単叢烏龍の故郷、烏崠山

鳳凰単叢の茶畑は岩山

烏崠山ですが、じつに岩だらけの岩山です。中国で岩山のお茶と言えば武夷烏龍が有名ですが、鳳凰単叢烏龍の生産地も岩がゴロゴロしております。茶園には大小様々な岩が転がっており、「なぜ昔の人はこんな所にわざわざお茶を植えようと思ったのだろう?」と疑問を感じずにはいられません。昔の人だからこそ、厳しい自然条件で生育したお茶が優れた品質になる事を知っており、意図的にこの地を選んだのかもしれません。

烏崠山の石の道

鳳凰単叢烏龍の茶園

岩の周りの木は全てお茶の木

お茶の木と岩

お茶の木と岩

茶園には岩が多すぎることから、石垣が至る所に組まれており、石垣により段々構造になっております。通路も石垣の上や岩の上に作られており、鳳凰単叢烏龍の茶園を歩き回るのはとても体力を要します。茶園の石の間には毒蛇が好んで潜んでいるため、熱い日中はともかく、朝方や夕方に歩き回るのは危険を伴うような気がします。

烏崠山

烏崠山で鳳凰単叢烏龍の茶園を訪ね岩登り

私がたまたま選んだルートは岩を登らないと先に進めませんでした。

厳しい環境で作られた鳳凰単叢烏龍は、茶園産のお茶には無い立体感ある香りと、深いコクが特徴のお茶です。

補足

鳳凰単叢は岩山に自生してますが、現地における岩だらの環境に感動し、本ブログを書いた当時は広い意味で「岩茶」と言う表現をしておりました。しかしながら、武夷岩茶との混同があり誤解を招くため、タイトル及び、内容における「岩茶」という表現を修正しました。

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