プーアルジャスミンパール
プーアル茶を原料にジャスミン茶を作り上げました。このお茶を作るきっかけとなったのは、お客様からの要望でした。昨年から取り組んだのですが、今年になりようやく商品を完成することが出来ました。
詳細はこちらのコラムをご覧ください。

プーアルジャスミンパールを作るため3つの省が関与

プーアル茶が作られるのは雲南省の山奥ですが、ジャスミンの花が沢山あるのは、広西壮族自治区という場所です。今回、プーアルジャスミンパールを作るに辺り、4月の時点で雲南省で仕入れを行い、その原料を福建省に送ることで、パール状に加工し、暫く保存した後、広西壮族自治区へ送り8月のジャスミンの花のシーズンに着香を行いました。段取りをするだけでも非常にややこしく、大変苦労して作り上げたお茶だけに、私にとって思い入れの強いお茶です。

プーアルジャスミンパールにはプーアル生茶を利用

プーアル茶にはプーアル生茶とプーアル熟茶があります。街でよく見かける茶色の色をしたプーアル茶はプーアル熟茶と呼ばれ微生物の発酵で作られるのに対し、今回、ジャスミン茶を作るのに用いたプーアル茶は、プーアル生茶と呼ばれるタイプのお茶です。プーアル生茶の製法は白茶や緑茶に近いことから、新茶の状態だと花のような香りがし、ジャスミンとの相性もピッタリです。
プーアル生茶

奇跡のリンゴと同じく、自然栽培のお茶を使用

プーアル茶を使ってジャスミン茶を作るメリットは、一般的な緑茶では決して体験することのない強いコク(喉越し)が体感できる点です。これはお茶に豊富なミネラル(特に鉄)が含まれていることに起因します。例えば美味しい果物は、甘みに加え、「濃さ」が感じられますが、この濃い味の主体はミネラルで、喉にある味覚細胞により感じられる感覚です。木村秋則氏の「奇跡のリンゴ」が美味しいとされるのも、自然栽培のリンゴには高濃度のミネラルが含まれるためです。お茶の場合も同じで、ミネラルを豊富に含む茶葉は味が濃く感じられます。深いコクと、濃厚な味わいをお楽しむために、今回は完全自然栽培の茶葉をジャスミン茶用に仕入れました。雑草に囲まれて育ったお茶の木は、葉の数が少ない上に成長が遅く、味のの濃い茶葉を生み出します。プーアルジャスミン茶を飲むと、体が急激に暖かくなり、顔が赤くなります。さらに、飲み続けるとお茶酔いと言って、フワフワとした気分になります。

自然栽培茶

自然栽培茶

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