昨年発売した高山紫茶(プーアル生茶)ですが、3-4月の雲南省滞在中、今年も無事に仕入れることができました。既に緊圧工程を終え、お茶の到着を待っております。

高山紫茶の特徴

高山紫茶は臨滄付近に自生する、野生種を起源とするお茶です。高山紫茶の特徴は2つあります。

  1. 非常に強いボディ
  2. 熟成により形成される蜜の香り

高山紫茶を口に含むと、味が口いっぱいに広がります。これは高山紫茶の特徴で、昨年発売したお茶はコクよりもボディのバランスが強いお茶でした。
今年はより柔らかな口当たりとコクをより伸ばすために、生産者と事前に打ち合わせを行い、2点の改善を行いました。

1.収穫時期

高山紫茶は一般的なお茶と比べると成長がやや遅く、4月の後半が茶摘みのシーズンとなります。ただし、より口当たり滑らかを追求するために、4月の10日頃のはしりを意図的に集め、製茶をして貰うように依頼しました。
収穫時期を早めることで、より軟らかな口当たりのお茶に仕上がりました。更に、コクも強くなり、より丸みを帯びた味わいになりました。

2.原料茶葉をより標高の高い村から入手

昨年のお茶は2000m付近で収穫されたお茶でしたが、今年はより標高で作られたお茶を仕入れました。これにより、更に、滑らかな口当たりと、コクを増す事が出来ました。

高山紫プーアル茶

乾燥中の高山紫茶(まさにこのバッチを仕入れました。)

高山紫茶の楽しみはなんといっても熟成

高山紫茶ですが、新茶のうちはあまり香りの強いお茶ではないため、ボディが強いという点を除くとそう個性の強いお茶ではありません。ただ、このお茶の特徴は熟成した際に密のような甘い香りを形成することです。一般的なプーアル茶でも、自然栽培のお茶は特に熟成により蜜の香りを形成しますが、高山紫茶については蜜香が特に顕著に感じられます。昨年仕入れた高山紫茶ですが、マレーシアの店舗でも入荷当初は特に売れておりませんでしたが、最近になり急に人気の銘柄となりました。マレーシアの常夏の気候では熟成が早く進み、1年で既に蜜の甘い香りが感じられます。あと、2-3年熟成させたらどうなるか、非常に楽しみです。尚、熟成をするに際しては、未開封(無酸素)の状態で、出来るだけ温度の高い部屋にて保管ください。酸素が無いことで、お茶は非常に理想的な熟成をします。熟成自体は酸化反応なのですが、酸化反応は酸素が無くても(物質間の電子の受け渡しも酸化反応)進みます。

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

この記事に関連するHOJO Teaの商品


関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

大雪山野生茶(生茶)2023年・2024年産 同時発売
大雪山野生生茶の2023年産と2024年産を発売しました。 2023年産については、マレーシアの倉庫で1年間熟成しております。 https://hojotea.com/item/d27.htm   雲南省でも入 …
佐渡無名異焼作家の渡辺陶三作:野坂粗土還元急須が入荷
野坂粗土還元焼成の茶器を発売しました。 今回入荷したモデルは、茶壺(後手急須)、フリーカップ、マグカップの3点です。 https://hojotea.com/item/tozo_nosaka_reduction.htm …

最新の記事 NEW ARTICLES

大雪山野生茶(生茶)2023年・2024年産 同時発売
大雪山野生生茶の2023年産と2024年産を発売しました。 2023年産については、マレーシアの倉庫で1年間熟成しております。 https://hojotea.com/item/d27.htm   雲南省でも入 …
佐渡無名異焼作家の渡辺陶三作:野坂粗土還元急須が入荷
野坂粗土還元焼成の茶器を発売しました。 今回入荷したモデルは、茶壺(後手急須)、フリーカップ、マグカップの3点です。 https://hojotea.com/item/tozo_nosaka_reduction.htm …
佐渡島の渡辺陶三製作:野坂粗土酸化焼成の茶器が入荷
佐渡島の陶芸家、渡辺陶三氏による「野坂粗土酸化焼成」の茶器を発売いたしました。 https://hojotea.com/item/tozo_nosaka.htm   野坂は佐渡島の沢根にある地区名で、相川金山に …
2300mの野放茶園産、高山白茶を発売
高山白茶を発売しました。 このお茶の茶園には、次の2つの特徴があります。 1. 標高2200-2300mに位置する茶園 2. 完全に野生化したお茶の木で構成される野放茶園 非常に理想的な環境ゆえに、お茶の品質も素晴らしく …
標高2100mの無農薬・無肥料茶園産の高山紫茶2024
2024年産の高山紫茶を2種類発売しました。 https://hojotea.com/item/d53.htm 2種類とも、同じ生産者が同じ地域内に保有する茶園の茶葉ですが、茶園の位置が異なり、また、生産日も異なります。 …
大雪山野生茶(普洱生茶)2024の散茶を限定発売
大雪山野生茶は、雲南省臨滄市永徳県の大雪山に自生する野生のカメリアタリエンシスから作られたプーアル生茶です。 野生茶とは 野生茶とは、樹齢が高いお茶や野生化したお茶ではなく、山に自生している天然のお茶を指します。 過去に …
鳳凰単叢烏龍茶の産地、潮州市鳳凰鎮を訪問(2024)
先月、鳳凰単叢烏龍茶の産地である潮州市鳳凰鎮へ、仕入れと生産者との打ち合わせを兼ねて出張しました。ちょうど台風の時期と重なり、山から潮州に戻れなくなるなどのハプニングもありましたが、無事に仕入れを終えました。鳳凰鎮にはこ …
前川淳蔵作の伊賀天然朱泥急須、宝瓶各種入荷
前川淳蔵作の伊賀天然朱泥の茶器が入荷しました。 今回入荷したのは、丸型宝瓶、急須、絞り出し、茶海です。 https://hojotea.com/item/maekawa_iga.htm 数百年前に古琵琶湖の湖底に沈殿した …
佐渡島:渡辺陶三作、無名異上赤茶壺と宝瓶が入荷
渡辺陶三氏作の無名異常赤急須および宝瓶が入荷しました。今回の入荷品は、後手タイプが中心です。 https://hojotea.com/item/tozo_joaka.htm 非常に稀少な上赤 「上赤」は、佐渡島の相川金山 …
非常に稀少な野生茶、永徳野生白茶2024を発売
永徳野生白茶を発売しました。このお茶は2021年に一度発売されましたが、瞬く間に売り切れ、その後の入荷はありませんでした。質が高く、個性的な香りで当店でも非常に人気の高いお茶です。 永徳野生茶は、雲南省臨滄市永徳県で、牛 …

PAGETOP