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とにかく余韻が好きと言う人にお勧めのプーアル茶、大茶林古樹生茶を発売!
- [2019.11.09] Written By 北城 彰(Akira Hojo)

大茶林紫茶と大茶林古樹生茶の2種類のプーアル茶を発売しました。大茶林古樹生茶は高級プーアル茶の代名詞である単株茶(一本の老木のみから作られたお茶)と同じレベルの後味(余韻・コク)と烏龍茶のように透明感がありスッキリとした飲み味が特徴のお茶です。にもかかわらず、値段が単株茶の半分以下と言うこともあり非常面白いプーアル茶です。
単株プーアル茶レベルの圧倒的な余韻!
大茶林は私が共にお茶を作っている生産者が所有する茶園の名称です。茶園は標高約2100mに位置します。地域の中でも他を圧倒するような巨大なお茶の木が大量にある茶園ゆえに通称「大茶林」と村人に呼ばれております。

大茶林と呼ばれる茶園:写真内の大木はどれもお茶の木
一般的に雲南省の古樹茶茶園は各世代の先祖が植えた大小様々な木から構成されており、お茶の木の樹齢にはバラツキがあります。それに対して、大茶林古樹生茶の凄いところは、全て単株茶(1本の木のみから作ったお茶)になるような巨木のみから作られたお茶である点です。この為、普通のプーアル茶では経験できないレベルの余韻を呈します。にもかかわらず、大茶林の値段は単株茶の半分以下です!
どのような理由から、安価に大茶林のお茶を作り上げることが出来たのか以下で説明したいと思います。
お茶摘みが間に合わなかった
お茶の産地では何処の家でも同時期にお茶の収穫時を迎えるため、お茶摘みが出来る人が急激に不足します。私の生産者に関しては、5-6名のお茶摘み部隊を保有しておりますが、何れも親戚の人ばかりです。このような状況下、間に合わずに摘めないお茶も多数生じます。大茶林は巨大な老木ばかりで手間がかかる上に、木の数があまりに多く、また、更に悪いことに今年はどの茶園のお茶も一斉に成長を始めたため、お茶摘み部隊はお茶の成長に全然追いつけませんでした。その結果、今年は多くのお茶の木が摘まれないままにお茶摘み時期を過ぎてしまいました。

遅れたといっても、1週間程度ゆえ、未だお茶の葉も茎も柔らかく、茶葉の状態としてはちょうど烏龍茶のお茶摘み基準と同程度でした。尚、この時期に摘める状態のお茶はどれも巨木(老木)のお茶のみでした。成長が遅い老木と違い、若い木のお茶は成長が早いため、既に大きくなりすぎており摘むには不適でした。

もともと単株茶にする予定だった老木だけに、味は非常に良く、作り方を工夫すれば、とても美味しいお茶に加工できると思いました。この時期は既に他の茶園の収穫も終了し、お茶摘み部隊の手が空いていたため、大茶園のお茶の摘みを手配し、プーアル茶に仕上げました。通常よりも大きく成長したお茶ゆえに、お茶摘み効率がよく、それゆえに原料を安価な値段で仕入れる事が出来ました。
遅づみとは思えない豊かな味わい
遅摘みの茶葉は嵩があるため、釜炒り工程では蒸気が逃げやすく、釜炒りの方法については色々と試行錯誤しました。投入量や攪拌の仕方、釜の温度を最適化することで、低い温度での殺青を可能とし、その結果、豊かな味わいに仕上げることが出来ました。作りたての散茶(毛茶)の状態のときの香りはまるで烏龍茶のようでした。ただ、餅茶に加工する為に、蒸気をあて、乾燥したところ、香りが一時的に穏やかになりました。ただ、このお茶は突出してポリフェノールが豊富ゆえ、熟成速度も速く、経年熟成をすることで強い香りの形成が期待できます。
大茶林古樹生茶
大茶林古樹生茶は樹齢数百歳の老木の1番茶から作られており、余韻が突出して長い点が特徴です。一般的なタイミングで摘まれたプーアル茶は新芽を多く含むためにクリーミーな口当たりがし、それがプーアル茶の美味しさでもあります。
それに対して、大茶林古樹生茶は烏龍茶と同じタイミングでお茶を摘んでいる事から、口に入れたときの味は、烏龍茶のようにスッキリとしており、体の細胞の中に染み入るような濃いミネラルを感じます。ただ、大茶林のスッキリとした味わいも病み付きになる美味しさで、ある意味、新しいカテゴリーのプーアル茶のようです。お茶を作りたての時は、私も生産者も大茶林古樹生茶を非常に気に入り、お互い、しばらくの間このお茶ばかり飲んでおりました。


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大茶林紫茶
大茶林にある紫茶と言う品種の木から作られたお茶です。紫茶の木々は大茶林古樹生茶の木よりは樹齢が若めであるため、余韻については大茶林古樹生茶よりもやや軽めです。ただ、このお茶が凄いのは、まるで鳳凰単叢烏龍茶かと思うような花の香りがする点です。香り的には鳳凰単叢杏仁香や鳳凰単叢姜花香などと共通点があり、プーアル生茶というよりも鳳凰単叢烏龍茶です。HOJOでは高山紫茶という名称の紫茶も出しておりますが、このお茶は紅茶を連想するようなフルーツの濃い香りがします。それに対し、大茶林紫茶を製茶する際は、烏龍茶的な茶摘み規準の茶葉であることを生かし、萎凋時間や殺青温度を最適化することで、より花のような香りを引き出しました。非常に面白い茶ですが生産量が余り多くないため早めに購入をご検討ください。




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