白岩山高山茶というプーアル生茶を発売しました。このお茶は2300mという非常に標高の高い地域にある、野生化した茶園産のお茶から作られたプーアル生茶です。

標高2300mの高山に位置する茶園

白岩山は雲南省臨滄市西部にある2400m程度の標高の山です。山に白く大きな岩があることから白岩山と呼ばれるようになったと聞きます。茶園の標高は約2300mです。
HOJOでは、雲南省のお茶については、その殆どを2000m以上の高山で収穫されたお茶を取り扱っておりますが、2300mの茶園は、HOJOのラインアップの中でも突出して標高が高い茶園です。高山は酸素が薄く、また、昼夜の温度差が大きいことから、高原野菜と同じく、成分が濃厚で、味の濃いお茶ができ、純粋に標高とお茶の質は比例関係にあります。

牛飼いに教えられた山の上の茶園

雲南省では村から距離の離れた山へ行くと、放棄された茶園に出会うことがあります。それらの茶園は野生化していることから、無肥料無農薬はもちろん、全く人の手が入っておらず、極めて良質のお茶ができます。雲南省滞在中、私は、時間があるときは、山々を歩き回ることで、それら私が理想とする茶園の探索をしております。2018年に鎮康県にて茶園探索をしていた際、途中で出会った牛飼いの人が、白岩山の頂上付近に小規模で激しく野生化した茶園が有ると教えてくれました。

この茶園までは最寄りの村から徒歩で1.5時間以上要し、細い山道を進んでいかないと辿り着くことが出来ませんでした。
お茶の木は完全に灌木からなる藪に覆われており、茶園という雰囲気ではなく、藪の中にお茶の木が点在しているという環境でした。標高が非常に高い為、また、全く肥料が与えられてないため、お茶の木は一見小さめですが、地元の老婆の話では、彼女が子供の頃から茶園とお茶の木があり、確実に100歳以上の樹齢とのことでした。

私がとても気に入ったのは、茶園が非常に日当たりの良い斜面に有る点でした。日当たりの良い茶園は、味がスッキリとしており、また、ウンカなどの昆虫が多いため、お茶がマスカットのような香り(蜜香)を形成します。

写真上下の真ん中にある、黄色く見えているのがお茶の木です。

茶園は数十年前までは、所有者がおり、放牧業の傍らお茶を作っていたそうです。しかし、その所有者の一家は土地を離れ、現在、50km位離れた街で教師をやっております。所有者は茶園には興味が無いことから、お茶については欲しい人は誰が摘んでも良いとのことでした。最寄りの村から徒歩1時間以上かかり、また、イバラをはじめとする雑草が激しすぎるため、これまで誰一人興味を示す人がおりませんでした。

茶園の様子は以下の動画をご覧ください。

村人から苦茶と呼ばれるお茶

ところで、放牧業の人達は、白岩山にあるお茶はとても苦い言ってました。村人からは苦いと思われており、地元の人は「苦茶」と呼んでいるそうです。通りで誰も摘む人がいなかったわけです。
ただ、私は「苦い説」に関しては半信半疑でした。通常、成分が濃くて質が高いお茶ほど、成分が濃い故に、不適切な製茶をした場合、より苦くなります。特に殺青温度が高い場合、苦味は更に強調され、お茶は非常に苦くなります。高い製茶技術がない彼らが製茶したのでは苦くなるのも不思議ではありません。
案の定、私達の作り方で製茶してみたところ、苦茶と呼ばれているお茶は、非常に素晴らしい品質でした。放牧業の人々が言うような苦味は全くありませんでした。

高原のような自然環境で育っているため、日当たりの良いスロープの茶木ゆえ、茶葉は満遍なくウンカに吸われており、茶葉はどれもバナナの皮のような黄色をしており、生の茶葉を食べただけで蜜香(マスカットの香り)が口に余韻として残りました。現地で葉を噛むだけでマスカットの香りが口に広がり、ある意味、そのまま生の茶葉でお茶を淹れても良い程甘い香りがする茶葉でした。製茶したプーアル生茶は、強烈な蜜香を呈し、正しく東方美人のような香りがしておりました。ただ、残念な事に、餅茶に加工するために、蒸気を通し、成形後、乾燥をしたところ、蜜香がどこかへ行ってしまいました。今後、熟成の課程で蜜香が戻ってくることを願っております。

お茶摘みは牛飼いにお願い

このお茶を摘む段階にになり問題が生じました。生産者にお茶摘み要員を組織して貰い、6人を派遣したのですが、茶園の状態があまりに藪過ぎる為、1日ごとに2人抜け、3人抜け、最後には一人になってしまいました。皆、イバラで服が破れたとか、体中傷だらけとか訴えており、最後には誰もお茶摘みに行かなくなってしまいました。
仕方がないので、生産者の知り合いの放牧業の人達にお茶摘みを依頼しました。彼らは山から山へと歩き回っており、道無き道になれているため、彼らの空いた時間にお茶を摘むようにお願いしました。放牧業の人達も小遣い稼ぎになるため、毎日少量づつではある物のお茶を持ち帰ってくれ、何とか、一定量のお茶を作ることが出来ました。

やわらかく優しい味わい

HOJOの他のプーアル生茶同様に、殺青温度を出来るだけ低く維持することで、お茶の味と香りを引き出せるように製茶しました。
白岩山高山茶は、現在は仄かに杏のような香と、何とも言えない素朴な甘い香りを呈します。今後熟成が進むことで、特徴的な蜜の香りが形成されると予想しております。
無肥料+2300m+老木と言うことで、ミネラル・ポリフェノールが高濃度で含まれます。この為、後味が非常に濃く、長い余韻をお楽しみ頂けます。
また、日当たりの良い茶園ならではの透明感のある味が心地良く感じられます。また、高山のお茶らしく、お茶は舌触りが優しく、クリームのようなやわらかいテスクチャーをお楽しみ頂けます。

お茶は開封直後は香りが若い傾向があります。開封後1週間くらい置くと、より香りの甘味が増し、飲み頃になります。

 

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