ダージリンを代表する人気の銘柄、シンブリ、ティンリン

[2014.06.02] Written By

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シンブリというとダージリンの中でも歴史と名声を併せ持つ茶園です。シンブリの中にはティンリン地区(Ting Ling)というエリアがあります。この地域はダージリンの中でも高品質のお茶が出来る点で高い名声を誇っており、ダージリンティの中でも特に高級なお茶が生産される地域です。なぜティンリンが有名になったかという点ですが、ティンリン地区で収穫されたお茶は、非常にボディが強く、お茶を口にいれると香りが華かに広がる感覚が強く感じられます。強いボディはお茶の香りを豊かにし、また、口に含んだときに甘味が感じられます。また、茶園は自然農法に準じた有機農法により管理されており、お茶の木が時間をかけてゆっくり成長する事から極めて深いコクのお茶に仕上がっております。

茶園とお付き合いがないと入手が難しいティンリンのお茶

ティンリンのお茶、特に早摘みのロットは一般にブローカーや貿易会社経由で売られることは希で、お茶の生産会社によって直接販売の形式がとられます。テインリンはシンブリを代表する銘柄であり、ゆえにシンブリ茶園としてもティンリン産のお茶は特別に扱っております。もちろん、販売価格は非常に高く、数あるダージリンティの中でも極めて高級な部類に属するお茶と言えます。

甘いフルーツの香り

香りですが、若い桃のような、マリーゴールドのような、甘い香りが特徴です。と言うのも、シンブリティンリン産のお茶は伝統的にやや深めに発酵が行われており、茶葉は緑と言うより黄色をしております。このため、シンブリティンリンのお茶は甘い香りがし、花やハーブと言うよりもむしろフルーツのような香りがします。

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熟成により香りは更に濃厚に

昨年もティンリン産のお茶を仕入れており、Singbulli Clornal Flowery(シンブリクローナルフラワリー)の名称で販売しております。ダージリンファーストフラッシュはプーアル茶と同じく、熟成を重ねるほどに香りが強くなり、また、熟成によりマスカット系の甘いフルーティな香りが生成します。ただし、正しく熟成を行うためには酸素を100%除去し、水分量を一定値内に保つ必要があります。無酸素・低水分の状態で熟成を行った場合、何年もおいても鮮度が落ちることはありません。新茶と昨年のお茶を比較してみるのも面白いかと思います。

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