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雲南省でのプーアル茶とその他新茶の仕入2017
- [2017.03.27] Written By 北城 彰(Akira Hojo)

3月21日にマレーシアのクアラルンプールを出発し、3月22日の早朝に雲南省臨滄南西部の仕入のベースとなる町に到着しました。こちらに約一ヶ月間滞在し、自然栽培のプーアル茶、紅茶、白茶、緑茶の仕入を行う予定です。



気候について
今年は中華正月以来2日しか雨が降っておらず、非常に乾燥した状態が続いております。
気温は比較的温かいのですが、非常に乾燥していることからお茶の成長が遅く、お茶の品質の点では非常に理想的な天候です。
臨滄地区に到着して以来、徒歩圏内の茶園(1700m付近)、高所の茶園(1900-2100m)とその付近のお茶加工業者を何カ所か訪問しましたが、まだ、ごく一部のお茶が収穫されているだけで、工場は非常にのんびりしておりました。
ただ、昨年も3月26日位までは天気が続いており、その後、状況が急転して雨が連続するという天候になっただけに、今後の天気に関して油断が出来ません。今後雨が降るような場合は、その前に収穫されたお茶のみを仕入れ、雨の影響を受けたお茶の仕入は回避予定です。




現時点におけるお茶の生育状況
現在はまだ全体量の数パーセントすらも収穫されておらず、現時点で収穫されているお茶は、若い木、標高の低い場所、肥料を沢山与えて育ったお茶が多く、品質の点ではベストではありません。お客さんは「はしり」を好む傾向がありますが、品質の点では早ければよいと言うわけではありません。ただ、中には高山で老木でも非常に日当たりがよく温かい場所のお茶に関しては意外に早く収穫されることもあるため、一律に収穫時期だけで品質を語ることが出来ません。






値段について
中国の景気自体は昨年よりも微妙に悪化している傾向が感じられますが、自然栽培、高山、高樹齢の木から作られるような高品質なお茶は十分な需要があり、高い品質を専門としている生産業者に関しては工場や設備への積極的な投資が行われており、中国の不景気は全く影響してないように見受けられました。実際、数社にて、昨年購入したお茶の値段を確認しましたが、基本は昨年の値段の据え置きというのが一般的な状況でした。
ただし、金芽や白毫銀針を初めとする、HOJO特注の単芽のお茶については、お茶摘みコストの上昇から仕入れ値が少し高くなりそうです。
野生茶について
カメリアタリエンシス種の野生茶については他のお茶よりも収穫時期が早く、今週から少しずつ収穫が始まっており、来週がピークになりそうです。例年と比べると一週間ほど収穫が遅れております。
野生茶については、野生紅(野生のお茶から作られた紅茶)の需要が増加していることから、これまで以上に多くの業者が生茶原料の仕入を行っており、お茶摘みが始まったばかりの現時点においては、値段が非常に高騰しております。ただし、産地によって、値段にバラツキがあるため、今度の動向を注視して仕入の判断をしたいと思います。原料に限りがある野生茶の場合、来年以降、更に値段が高騰することが予想されることから、もし今年の品質と値段が理想的な場合、今後も見据えて出来るだけ大量に仕入をしたいと考えております。
今年も大雪山野生茶の毛茶について予約販売を行う予定です。昨年は大雪山の品質が非常によく、餅茶については数日で売り切れてしまうほどの人気でした。今年は出来るだけ沢山のお茶が仕入れられるように、今週の時点で、産地に色々と手を回し段取りをしております。今年はまた、大雪山野生白茶の散茶についても予約販売を行う予定です。このお茶は昨年も発売したのですが、入荷量が少なかったこともあり2日で完売してしまいました。今年はより多くの量を作れるように手配しております。

雲南省にシーズン前に来る理由
一般的なお茶の仕入業者は4月以降に現地へ入ります。その頃になれば、多くのお茶が生産されており、1日で必要な量のお茶を仕入れることが出来るためです。
ただし、品質に非常にこだわりのある会社、或いは、現地のお茶に詳しい会社は、一般的に予約注文をするのが一般的です。私も2014年まではお茶が生産された頃に雲南省へ行き、その時点で仕入れられるお茶を選んでおりました。文字通り、「選ぶ」のが私の仕事でした。ただ、この方法だと、本当に良いお茶はその殆どが予約済みで売って貰えません。悔しい経験を重ねた事から、予約することの重要性を理解しました。したがって、2015年以降は全てのお茶に関して予約生産を行っております。
更に、2016年以降、お茶の茶園、摘み方、加工方法についてよりオリジナルの作り方を求めるようになりました。そこでシーズン前に現地へ行き、自分が希望するパラメーターで1kg程度の少量を生産して貰い、OKなら量産、もし問題があった場合は、再度パラメーターを変更して試作という具合に、オリジナルのパラメーターによる特注生産をするようになりました。今の時期は生産業者も暇なため、私の実験に喜んで付き合ってくれます。試作実験をするのは、既存の商品に関しても品質を改善する上で非常に重要です。例えば、今週は白茶の萎凋時間、乾燥方法、プーアル茶の萎凋時間などをテストしております。今の時期は複数の生産者において沢山の試作をお願いしており、製品開発を行っているようなわくわく感があります。

現地の様子は随時報告しますので、是非楽しみにしていてください。
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