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自然栽培のプーアル熟茶、火草山産の宮廷金毫2018販売開始
- [2018.12.07] Written By 北城 彰(Akira Hojo)
プーアル熟茶ファンに朗報です。HOJOの熟茶の中でも絶大な人気のある火草山から作られた宮廷金毫 2017を発売しました。
最も希少性が高く高価な宮廷グレードのプーアル熟茶
熟茶の場合、発酵後の毛茶(粗茶)は選別にかけられ、部位毎に異なるグレードに等級化されます。通常、宮廷、特級、一級、三級、五級、格外(茎)、ダスト、茶頭というのが一般的な熟茶の等級です。 宮廷グレードとは、最も芽を多く含む等級です。分級した際に回収できる量が非常に少ないことから、希少性が高く、その為に非常に高い値段がつきます。芽を多く含むため、非常に口当たりが滑らかで柔らかく、口に含んだときの甘みが強く感じられます。ただし、ふくよかさ(ボディ)に寄与するカルシウムは茎に多く、逆に芽には余り含まれていないことから、宮廷グレードのお茶はどれも口に含んだときにスリムな印象を受けます。しっかりした味わいが好みの場合、スタンダードな火草山古樹熟茶や火草山の茶頭がお勧めです。ただ、宮廷グレードの口に含んだときの優しい口当たりは癖になります。私の経験上、やや濃いめに淹れるとより美味しく楽しめると思います。
究極の自然栽培で野生化したお茶の木
火草山熟茶からは、これまで茶頭、火草山のスタンダードなタイプと2種類の熟茶を発売してきましたが、今回発売する宮廷金毫も全く同じ生産バッチです。火草山プーアル熟茶は自然に放置して野生化したお茶を原料として使用しており、その為に、喉の奥に染み入るような深いコクがあります。火草山古樹熟茶は一般的な宮廷グレードのお茶と比べると金色をした芽の部分があまり揃っておらず、色合いがバラバラです。これはお茶の木が極めて野生化している事に起因します。火草山の原料となる茶葉は、野放状態のお茶を原料としておりますが、通常、半野生化したお茶の木は、整然と管理された茶園と異なり、それぞれの木の成長速度がバラバラであることから、芽のサイズが揃いません。
火草山古樹熟茶についての詳細は以下をご覧ください。
プーアル茶がカビ臭いのは品質に問題があるため
プーアル熟茶というと、カビや古い家具のような香りを思い浮かべるのではないでしょうか? 事実、ダイエット目的で販売されているプーアル茶、お土産で購入したプーアル茶には不快な臭いがするお茶が非常に多いです。カビ臭いような臭いがプーアル茶の香りと思っている人が意外に多くおり、中には「慣れれば美味しい」と言う人までおります。しかしながら、不快な臭いは、原料の質か製茶工程の問題によって生じます。実際、釜炒りで焦げてしまったプーアル生茶を熟茶に加工すると、不思議に漢方薬のような独特の臭いを生じます。また、発酵作業中に攪拌が不十分で、酸素供給を行わなかった場合、堆積した茶葉内部が無酸素状態になり、嫌気性菌の温床となるため不快な臭いが発生します。良い原料と、適切な発酵で作られたプーアル熟茶は乾燥フルーツのような甘い香りがします。特に芽だけから作られる宮廷金毫の場合、甘い香りに加え、口当たりが滑らかゆえ、ミルクを加え、ミルクティにしても美味しいお茶です。
私の経験上、宮廷金毫はプーアル熟茶の中でも非常に熟成が早く、熟成することで乾燥フルーツ様の甘い香りがより強くなります。生産から1-2年後程度までは香りがやや穏やかですが、数年置くことでとてもリッチな香りを形成します。熟成した本商品は、乾燥棗、レーズン、干し柿、ラム酒のような濃厚で甘い香り期待できます。また、宮廷金毫は意外とミルクティに適しております。ミルクを加えることで、味がふくよかになりフルボディの豊かな味わいになります。
宮廷金毫 普洱熟茶 2017年 火草山産 |
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