2019年産の緑茶と黄茶合計4種を発売

[2019.05.19] Written By

2019年産の中国緑茶と黄茶が合計4種類入荷しました。早速販売を開始しましたので、興味のある方は是非ご覧ください。

獅峰龍井茶

https://hojotea.com/item/g06.htm

中国緑茶の中でも特に有名な龍井茶ですが、その中でも龍井村で作られる獅峰龍井茶は品質が特に高いことが知られております。
その理由ですが、他地域よりも標高が高い点に加え、龍井村には実生のお茶の木の老木が多く残っております。
実生とは種から撒いて育てられたお茶の木をさします。現在、多くの龍井茶は龍井43号という品種から作られます。品種物のお茶は、その形質を保存するため、挿し木により作られます。
種から撒かれたお茶は根がゴボウのように真っ直ぐ地中深く伸びるの対し、龍井43号のように挿し木で作られるお茶は、根が浅く脇に伸びます。
この為、品種物は肥料を吸いやすく、逆に実生のお茶はミネラルを吸いやすい特徴があります。ミネラルの濃淡は味の厚みに影響し、お茶の品質に密接に関係します。龍井茶の場合、成長が早くシーズンの最初に収穫されるのは龍井43号のお茶ゆえ、品質の割に高い値段が付きますが、味がしっかりとしているのは実生茶の方です。


獅峰龍井茶ですが、今年生産業者を見直すことで、品質を劇的に向上しました。更に嬉しいことに、仕入れ価格を抑える事が出来ました。この為、今年発売のお茶は昨年よりも遙かに安い値段設定となっております。今年の獅峰龍井茶は味に厚みがあり、後味がしっかりとした、非常に素晴らしい品質ですので是非お試しください。

西湖龍井茶

https://hojotea.com/item/g06.htm

西湖周辺の村で収穫された、同じく実生のお茶から作られた龍井茶ですが、獅峰龍井茶と比べると、知名度の低さから値段が抑えられております。
余韻の長さは獅峰龍井茶と比較すると、僅かに軽めですが、その分値段が安価です。後味、香りの余韻がしっかりとあるお茶です。より気軽に沢山飲みたいという方にお勧めします。

蒙頂甘露

https://hojotea.com/item/g27.htm

四川省を代表する銘茶です。
昨年発売したところ、非常に人気が高く、数週間で完売となってしまったお茶です。このお茶は最も歴史の長い緑茶といわれております。その割に、日本での知名度は高くありません。私達は原料にこだわり、無肥料栽培の蒙頂甘露を仕入れております。味に深い奥行きがあり、香りには長い余韻が感じられ、何煎もいれる事が出来るお茶です。お勧めです。

君山銀針 黄茶

https://hojotea.com/item/y01.htm

2015年以降、長年仕入れてなかった君山銀針を仕入れました。
君山銀針は湖南省の洞庭湖の中にある君山島という島で作られるお茶です。黄茶という非常に珍しい種類のお茶です。


君山島の君山銀針茶園

君山島の茶園は1社が独占しており、他社から購入する事が出来ません。島外でも君山銀針風のお茶は作られておりますが、島の土はカルシウムを豊富に含むこと、更に、島内のお茶の木は実生で樹齢が高いことから、島外のお茶とは味の点で品質に大きな開きがあります。君山島産の君山銀針は味に円みがあり、ふくよかな味を呈します。黄茶特有の悶黄という工程ゆえ、とれたてのタケノコのような甘い香りがするのが特徴です。これまでHOJOでは創業時より一貫して君山島産の君山銀針を仕入れてきました。但し、1社独占による弊害から、近年では、値段が高騰し、その割に実際に島へいってみると、茶園の多くのお茶が放置された状態で、マネージメントに問題がある状態でした。このような状況から暫く仕入れを見送っていたのですが、昨年、君山銀針の茶園と工場が他の会社に売り渡されました。この為、これまでの管理体制が刷新され、非常に良いお茶が生産されるようになりました。更に、嬉しいことに仕入れ価格も下がりました。今年は久しぶりに君山銀針を仕入れました。

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