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2021年のお茶の状況をお知らせします。

今年はインド、ネパール、中国、台湾において、2月から今に至るまで非常に乾燥した状態が続いており、お茶の成長が極端に遅れております。
私が各産地の状況を確認したところ、今年の収穫量は例年の半分程度となっており、これに伴い価格が上昇しております。
但し、降雨が少ないと言うことで、お茶の木が時間をかけてゆっくりと生長することから、どの産地からも品質が非常に良いと伝え聞いております。今年は素晴らしい香りのお茶が期待できそうです。

雲南省

雲南省における乾燥状態は非常に突出しており、全体に収穫時期が遅れております。
私が取引をしている標高2000mの村ですと、例年だと4月の後半には、半分以上のお茶の収穫は終了しております。しかしがなら、21年においては、ようやく序盤が開始された状況です。
お茶不足が深刻化していることから、各産地には生茶のバイヤーが溢れており、摘んだお茶を家に持ち帰っている途中、山道で待機しているバイヤーがお茶を買い占めてしまう状況が発生しております。
茶園を所有している生産者は良いのですが、生茶葉仕入れてプーアル茶の生産を行っている工場などでは仕入れ原価の上昇により、価格上昇が顕著です。
幸いHOJOでお付き合いしているプーアル茶と白茶の生産者は広大な自社茶園を所有しているため、価格の影響は避けられそうです。

今年最も仕入れが難しいお茶は野生茶になります。
今年は野生茶の収穫量が激減しており、例年の3分の1程度の収穫しかありませんでした。
この為、価格が急騰し、更に、予約してない場合、入手する事すら困難な状況でした。
HOJOでも出来るだけ多くの原料が入手出来るように尽力したのですが、当初予定していた仕入れ量の半分程度しか入手が出来ませんでした。

中国緑茶

龍井茶や太平猴魁や各産地の毛尖系の緑茶など、何処も品質が非常に良いです。
ただ、都市部で人気の緑茶については、コロナ禍による市場の縮小などによる影響もあり、値段は例年並みです。
HOJOでも1-2週間内に新茶を紹介できそうです。

鳳凰単叢

現在、鳳凰単叢の収穫は最盛期を迎えております。
他産地同様に、今年は雨が非常に少なかったこともあり、極めて理想的な品質のお茶が収穫できており、当たり年だった2020年に続き、今年も良い品質の鳳凰単叢が紹介できそうです。
鳳凰単叢の収穫風景の写真を添付しますのでご覧ください。

台湾茶、ネパール、ダージリン

緯度・標高共に共通点が多い、台湾茶、ネパール、ダージリン、(雲南省)では何処も似たり寄ったりの状況です。他産地同様に、雨が少なく収穫量が例年の半分くらいになりそうです。
品質は非常に良くなることが予想されますが、一部の地域では、収穫量の減少に反比例して値段が上昇しております。

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