香りも味も濃縮されたダージリン冬茶レイトハーベスト

[2006.12.16] Written By

Autumnal_5.jpg

一般的には1stフラッシュが人気のダージリンティですが、私は秋摘みのダージリンティも好きです。

 

シーズン最後を締めくくるダージリン冬茶

秋(ダージリンではオータムナルと呼ばれる)と一言で言っても、秋のお茶の収穫は9月から始まり12月まで続きます。これを読むと、あれ?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。台湾では11月12月に収穫された茶葉は冬茶と呼ばれ、1年で最も高級な茶葉として流通します。ダージリンには冬茶はないのでしょうか?ヒマラヤの裾に位置するダージリンは当然11-12月と言えば冬です。ダージリンオータムナルティでも特に遅くに収穫されたお茶はある意味冬茶です。私がダージリンを訪れた11月の終わりともなれば、朝夕の気温は5℃前後となり、ストーブ無しでは過ごせませんでした。
Autumnal_3.jpg
写真:この時期のダージリンは「インド人も真っ青?!」の寒さでした。カルカッタから同行したインド人の二人組は、寒さのあまり暖炉の前から1歩も離れられなくなっておりました。

まるでアイスワイン!木の上で熟成したかのような濃厚な味

ダージリンティの収穫は12月の初めまで続きます。この時期のお茶は、同じオータムナルでも「いわゆるオータムナル」とは全く異なる性質になります。

日本でも秋の終わりになると雨が少なくなり、温度が下がります。植物は紅葉し、最終的には落葉します。紅葉という現象には植物ホルモンが関与しております。お茶は椿と同じ常緑樹です。そのため、紅葉や落葉はしません。でも、それは見た目(外観)だけの事で、実際内部では冬に備えて様々な「変化」が起きています。その為、この時期の茶葉を使ってお茶を作ると、甘い香りがとても強くなり、また、味に関してもコク味が増します。

更に、冬直前、その年の最後に発芽する芽は、春摘み茶とそっくりの新茶の性質(やわらかく美味しい)を有することで知られております。日本ではあまり知名度は高くありませんが、本当は11月の終わり頃、最後に出てきた芽で作ったお茶は非常に美味しいお茶になるのです。
Autumnal_4.jpg工場でのテースティング風景

Autumnal_1.jpg
晩秋の最後の芽から作られたお茶は、まるで紅葉した落ち葉のように美しく輝いておりました。写真のポットは鑑定用の標準カップです。

私が先日、冬直前のダージリンに行ったのは実はこのダージリン冬茶(Autumnal Late Harvest)を入手するためでした。ダージリンの晩秋になると、クローナルの品質が目立って良くなります。中国種の場合標高が高い位置に植えられているため、冬茶の時期になると寒すぎてシーズンオフとなります。

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

薪火と低温長時間で焙煎した緑色の焙じ茶
焙じ茶にはいろんな種類がありますが、原料、熱源、焙じ方にこだわることで、これまでに無い焙じ茶を作りました。 本商品は、無農薬無肥料栽培の都祁の一番茶を使った薪火焙じ茶です。私自身も生産者と共に、焙じ茶の生産と開発に携わり …
10年の熟成で乾燥フルーツ香!老黒寨古樹生茶2017を発売
老黑寨は、中国雲南省臨滄市に属する鳳慶県にある小さな山村です。鳳慶県は雲南紅茶の産地として広く知られていますが、紅茶の主な生産地は比較的、街の中心部に近い地域に集中しています。一方で同県には、山の懐が深く、老木が多く残る …

最新の記事 NEW ARTICLES

薪火と低温長時間で焙煎した緑色の焙じ茶
焙じ茶にはいろんな種類がありますが、原料、熱源、焙じ方にこだわることで、これまでに無い焙じ茶を作りました。 本商品は、無農薬無肥料栽培の都祁の一番茶を使った薪火焙じ茶です。私自身も生産者と共に、焙じ茶の生産と開発に携わり …
10年の熟成で乾燥フルーツ香!老黒寨古樹生茶2017を発売
老黑寨は、中国雲南省臨滄市に属する鳳慶県にある小さな山村です。鳳慶県は雲南紅茶の産地として広く知られていますが、紅茶の主な生産地は比較的、街の中心部に近い地域に集中しています。一方で同県には、山の懐が深く、老木が多く残る …
高山紫茶 生茶 2025年 餅茶 200g を発売
  高山紫茶とは、雲南省臨滄地域の高標高の茶山で採れる、紫性を示す茶樹の原料から作られるお茶を指す呼称です。現地では古くから紫茶と呼ばれてきおり、古い木になると樹齢数百歳と思われる老茶樹も存在することから、近年 …
雲南省、標高2000m超の無肥料無農薬茶園産・古樹茶花が入荷
年末から品切れとなっていた古樹茶花が入荷しました。 本商品は、昨年11月から12月にかけて雲南省で摘まれ、天日で乾燥されたお茶の花です。今年は晴天が続いたこともあり、これまでの入荷実績と比較しても、極めて品質の高い茶花が …
有名産地のプーアル茶と品質の関係を考える
同じ中国雲南省で作られるプーアル茶の中には、中国国内はもちろん、世界の愛好家にも広く知られた有名産地が複数存在します。 西双版納の老班章、易武、布朗山、臨滄市の氷島、昔帰、馬鞍山、忙肺などがその代表例で、これらの産地のお …
永德県棠梨山産の木易古樹生茶2013を発売
木易古樹生茶2013年を発売いたしました。 雲南省臨滄市永德県にある棠梨山で収穫されたお茶から作られたプーアル生茶です。木易は、棠梨山の茶園が位置するエリアを指す通称として、生産者が用いている名称です。 仕入れ後、弊社倉 …
産地でも珍しい実生老木の鳳凰単叢老欉蜜蘭香2022
非常に特別な鳳凰単叢老欉蜜蘭香2022を発売いたしました。特別である理由は、この蜜蘭香が、通常ではあり得ない実生の老木から作られている点にあります。そのため、一般的には考えられないほどの余韻が感じられ、非常に感動的な味わ …
雲南茶に使われる古樹・老樹・喬木の意味と実際
雲南省では、樹齢が高い茶樹ほど品質が高くなると理解されており、そのため樹齢を示す言葉が、お茶の名称やグレードに頻繁に用いられます。なかでも、古樹、老樹、喬木といった呼称は広く使われていますが、それぞれの意味や実際の使われ …
劉家古樹生茶2025を6年ぶりに発売
2019年以来、仕入を休止していた劉家古樹生茶2025を、6年ぶりに発売いたしました。 https://hojotea.com/item/d56.htm 劉家古樹生茶は、私たちが2014年からお付き合いのある劉氏が、自身 …
磁器茶器の選定について:三希牙白と徳化磁器
これまで当社では、磁器の茶器として台湾三希の製品を取り扱ってきました。三希の牙白シリーズは、お茶や水に対して優れた特性を備えており、実際にお茶の味や香りが明確に引き出されることから、当社としても高く評価し、約10年にわた …

PAGETOP