ダージリンティを熟成し、自分だけのオリジナルティーを作る方法

[2012.11.08] Written By

ダージリンオータムナルの季節がやってきました。昨年はゴパルダラの2種を仕入れて販売しました。

今年は何種類入れるか、どういう個性のお茶を選ぶか、大変悩むところです。
ダージリンですが、私は熟成をすることを1つの楽しみにしております。プーアル茶で養ったノウハウを用い、酸素を除去し、特殊環境で熟成を行います。もともと香りが弱めのお茶も1年も熟成させると、フルーツのような香りが非常に強く出ます。昨年仕入れたゴパルダラの2種も、今年になって試飲してみると随分華やかさが増しておりました。
今年仕入れたオータムティ第1号は有機茶園であるARYAのRUBYです。このお茶は中国種から作られており、香りは控えめですが、コクが強く、トロリとした円やかな口当たりとふくよかな香りで飲み応えのあるお茶です。

ただ、私が最も楽しみにしているのは熟成後の香りです。特に中国種の場合、もともと個性が穏和なのですが、熟成したときに蜜のような香りがでやすく、熟成し甲斐があります。本来であれば、1年で売り切れる分量だけ仕入れるのが基本スタンスなのですが、熟成することで香りが増幅されるプーアル茶や紅茶類、一部の烏龍茶に関しては数年分の量をまとめて仕入れるようにしております。オータムナルだけでなく、2012年産のファースフラッシュも夏を越したことでフルーツ香が大分強くなってきました。今後が楽しみです。

 

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