野生のお茶から作られた紅茶、野生紅が入荷 | お茶の専門店HOJO

野生のお茶の葉から作られた紅茶、野生紅が入荷しました。このお茶は野生のカメリアタリエンシスの葉から作られたお茶です。

今年の野生紅は老木から原料を回収

以前のブログでも書きましたが、今年は樹齢の古いお茶の木から原料の生茶葉を入手することが出来ました。結果、原料の質が上がり、昨年の野生紅とは少し異なる個性のお茶に仕上がっております。

老木により深くなる余韻

樹齢が古いと言うことは、一概に香りが強くなると言うことではなく、むしろ、香りがより深く、透明（クリア）になります。ゆえに今年の野生紅はカメリアタリエンシス独特の新鮮な山菜を連想するような香りはやや穏やかになっている反面、貴腐ワインのようなな甘い香りが感じられます。
現時点ではまだ熟成が進んでないため、昨年のお茶と比べると、一瞬やや軽めの印象をもたれるかと思います。ただし、実際には余韻（コク・喉越し）の強さ、ボディ（ふくよかさ・豊かさ）はこれまでの野生紅よりも強く、また、白樹生茶や大雪山野生茶2016年のような透明感と口に残る甘味が顕著に感じられます。今年の野生紅は飲めば飲むほど、無意識に「もっと飲みたい」という気持ちになります。発酵度は昨年よりも少しだけ強めに仕上がっており、甘く上品な香りが上品な香りが楽しめます。

香りをより強くしたい場合、数ヶ月〜1年の熟成

どの紅茶にも言えることですが、作りたての紅茶（新茶）は香りが弱く感じられます。ただし、無酸素で一定期間保管することで、香りは徐々に強まります。日本の一般的な気候では約一年が経過した時点で、非常に強い香りへと変化します。香りをより強くしたい場合は、未開封のまま、暖かな場所で、保管することで香りがより強くなります。

著者・文責：北城 彰（Author：Akira Hojo）株式会社HOJO代表（CEO）

お茶の専門家として、中国、台湾、インド、日本のお茶を仕入れ、自社ブランドにて日本国内及び世界に販売。年間3ヶ月は中国台湾の現地に滞在し、生産管理、仕入れに従事。マレーシアの首都クアラルンプールThe Gardens Mallにて直営店HOJO Tea SDN BHDを運営中。

静岡県立大学大学院　食品栄養科学 修士（Master of Food and Nutritional Sciences）

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