雲南省の西双版納では、幾つかの山を訪れました。

現地ではプーアル茶に用いられる原料は、3種類のグレードに分かれます。

  1. 茶園:文字通り茶園で作られたお茶。台湾や日本のお茶は100%これに相当します。
  2. 喬木:山にばらばらに植えられ、既に灌木化(かんぼく)かしたお茶を指します。樹齢が100-300年くらいの木。
  3. 老樹:山に植えられており、大木化した木を指します。樹齢500-1000年位の木。

老木が大切にされるわけ

他の条件が同じであれば、樹齢が大きくなるほど根が張り、また、木の成長は遅くなり、深い余韻と喉の奥で香りがじわっと感じられるようになります。因みに、雲南省におけるプーアル茶のほとんどは茶園産です。

標高も重要

更に、木が生えている場所も重要です。
山が高いほど、昼夜の寒暖の差が大ききく、また、夜の温度がとても低くなります。
このため、根から吸収された養分が茶葉内に蓄積され良質のお茶になるわけです。

少数民族による昔ながらの栽培方法

もう一点重要なのは、山がある地域が少数民族の生活地域であることです。
中国の主要民族は漢民族です。漢民族は日本人の先祖(例外もあるが)でもあります。
漢民族は基本的に商売に長けており、肥料や農薬など現代農業を駆使することで、木の成長を早めます。
これに対し、少数民族は、東南アジア的なのんびり屋さんなので、お茶の木は完全有機栽培となります。
つまり、お茶の木はあたかも山菜のような扱いを受けております。少数民族が昔ながらの方法で栽培したお茶は樹齢や標高に関係無く、質の高いお茶になります。

tea garden
「茶園」で茶摘みをするイー族の女性
高木2
高木と呼ばれる樹齢100-200年の茶木
高木
茶摘みをする少数民族の男性 (高木:樹齢200年位)
茶摘み
こちらは更にすごいです!歩いていたら突然上でがさごそと音がして、凄くびっくりしました!これは西双版納ではごく一般的にみられる茶摘みの風景です。写真の木は高木です。老木だと茶摘みも命がけです。

老樹
樹齢500年を超える大木
老樹2
恥ずかしいのであえて逆光の写真を選びました。(笑)老樹に上っているのは私です。
老樹3
樹齢500年の茶木

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