鳳凰単叢烏龍茶(ウーロン茶)のなかでも老欉と呼ばれるお茶

[2013.07.21] Written By

老欉単叢烏龍

鳳凰烏龍茶 (ウーロン茶)は、一般的に鳳凰単叢烏龍と呼ばれます。単叢とは、「1本1本独立した特定の木」を指す言葉です。つまり、限られた木から摘まれたお茶のみが単叢烏龍と呼ばれます。ただし単叢と言っても、1本の木から作られたお茶が1バッチとして売られるのではなく、1-5本位の木をグループ化して1バッチとしております。したがって、単叢烏龍の場合1バッチが1kg〜10kgくらいになります。一般的に値段が高いお茶は1本の木から収穫されたお茶のみを1バッチとし、値段が低くなるにつれて、1バッチの量が大きくなります。ただし、単叢と呼ばれる烏龍茶はあくまで一般1本が独立して植えられたお茶の木から収穫されたお茶を指しており、日本の茶園のような量産方式の茶園で作られた鳳凰烏龍茶は単叢烏龍と呼ばれません。

烏崠山から見下ろした景色

烏崠山から見下ろした景色

烏崠山からの景色

上の写真の一部を拡大した写真です。低地の丘が全て茶園になっているのが分かりますでしょうか?これの多くが大量生産用の茶園です。鳳凰烏龍の多くは、単叢ではなく、茶園産のお茶の木から作られていると言う事実がこの写真から見てとれます。

老欉とは

単叢とは別に老欉と呼ばれるカテゴリーがあります。老欉とは樹齢が極めて古い木を指す言葉です。老欉という名称が付くお茶になると、烏崠山の中でも有名な老木から作られたお茶を示しており、1本の木=1バッチと非常に厳密な管理方法がとられ、また、数量に限りがあることから、お茶には極めて高い値段が付きます。老欉の場合、お茶の名称の頭に老欉という文字がつきます。例えば、鳳凰単叢老欉宋種あるいは、鳳凰老欉宋種単叢のような感じです。老欉烏龍茶の特徴はなんといってもとても深いコクです。お茶が吸い込まれるように喉を流れ、飲んだ後に香りがふんわりと戻ってきます。ミネラルが豊富に含まれるためか、お茶を飲むと体が熱くなり、顔が赤くなり、いわゆるお茶酔いした気分になります。

鳳凰単叢烏龍の大木

老欉単叢烏龍

老欉単叢烏龍

真ん中にあるのは老欉単叢烏龍と呼ぶに相当する樹齢の木。周りにあるお茶の木は樹齢が比較的若いため老欉とは呼ばれない。

老欉

老欉

老欉

値段は高いが武夷岩茶を思えば非常にコストパフォーマンスが高いお茶

非常に貴重なお茶ゆえに、値段はかなり高いですが、武夷岩茶で烏龍茶を購入した場合、鳳凰単叢老欉烏龍茶の10倍以上の値段が付いても不思議ではありません。非常に現実的な値段で超高品質のお茶が味わえるという点では鳳凰単叢の老欉烏龍茶はとてもお薦めのお茶です。値段が高いために、沢山は飲めないかもしれませんが、少し飲んだだけでもかなりの満足感が得られると思います。私のラインアップにも5種類以上の老欉烏龍茶が含まれます。

東方紅の老欉

東方紅の老欉

東方紅の老欉

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