2016年大雪山野生茶と野生春芽の散茶/毛茶の限定予約販売

[2016.04.11] Written By

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雲南省の山に自生する野生のお茶から作られた、プーアル生茶の「大雪山野生茶」と「野生春芽」の仕入が完了しました。お茶は基本餅茶に緊圧予定ですが、緊圧作業を進める前に今年も期間限定にて「散茶(毛茶)」の予約販売を行います。毛茶とは作りたてのお茶の事で、天日乾し作業を終えた状態の日本語で言う「いわゆる粗茶」のことです。予約販売はページ下部にあるショッピングボタンからお願いします。なお、私は現在も引き続き雲南省に滞在しており、他のお茶の仕入を行っております。馬鞍山古樹生茶を初め、他1-2のお茶の毛茶ついてもこの先1-2週間内に先行予約販売を行う予定です。

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現地の農家ではなく加工のプロによる製茶

大雪山野生茶は中国雲南省の大雪山に自生する野生のカメリアタリエンシスのお茶の木から作られたプーアル生茶です。大雪山は永德県、双江県、臨滄県の3つの県に及んでおりますが、私は永德県の野生茶を使用しております。大雪山の場合、自然が昔のままに保存されており、非常に良質の茶葉原料が手に入ります。しかし、産地が山奥で町から遠いことから、製茶のプロではなく茶摘みに携わった農家自らの手でお茶が加工される事が多く、折角の良い原料にもかかわらず粗野な加工により品質劣化することが頻繁に起こります。現地の農家で加工されたお茶の大部分は強い焦げ臭を呈し、またお茶をいれると焦げで生じた微粉の影響で液体に透明感がなく曇りが生じます。私は野生茶を何年も取り扱っておりますが、2014年には仕入れたお茶に問題があり、再び雲南省へ仕入に戻ったという苦い経験もしております。この為、野生茶の加工については独自の仕入方法を採っており、加工は適切な設備を有するプロの手で行っております。私は折角の素晴らしい原料なだけに、多少高いお金を払っても高い技術を持つ茶師に丁寧に加工して貰いたいと思っております。HOJOで販売している野生茶は、製茶の専門家に依頼することで、彼らに大雪山の少数民族から直接原料を仕入れて貰い、適切な設備の元で製茶を行うように段取りして作られております。特に今年のお茶は殺青に関しては、繰り返し注意点を伝えた甲斐あり、満点を与えても良いと思える非常に完璧なレベルに仕上がりました。

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今年の野生茶はマスカットのような甘い香り

今年は気候が非常に寒く、お茶の収穫時期が例年よりも10日ほど遅れた事から、お茶の発芽時期が長引きました。一般的に樹齢の高い木は成長速度が遅いことから発芽時期が遅くなりがちです。今年の場合、特殊な気候ゆえに特に老木の発芽時期が遅れました。その為、老木から収穫された生茶が収穫された頃には、野生茶(生茶)の相場が安くなっており、老木を中心に収穫された質の高い原料を予算内で確保することが出来ました。毛茶の色合いを見ていただくと分かりますが、今年の大雪山野生茶は、全体に黄色身かかっております。樹齢の高い木ゆえに、非常に余韻が深く、後味の濃いお茶が出来ました。
お茶を口に含むと、まるで花の蜜や完熟マスカットのような甘い香りがします。私の経験上、野生茶の場合、樹齢の高い木から収穫された茶葉は蜜のような香りを発する傾向があります。今年はお茶の殺青が上手に出来たことと相まって、まるで鳳凰単叢烏龍茶のような甘い香りに仕上がりました。甘い蜜のような香りと、マスカットのような甘い香りゆえに、名称を言わなかったら多くの人がプーアル茶と気がつかないと思います。プーアル茶は苦手という人にも今年の大雪山野生茶はお勧めです。予約販売で売れ残った分については緊圧して餅茶にする予定ですが、今年の大雪山野生茶の品質は特に優れているため、華やかなマスカット系の香りを楽しまれたい人には、是非、散茶(毛茶)での購入をお勧めいたします。

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野生春芽

今年の野生春芽の収穫期である3月15日頃は非常に寒くまだ冬のような気候でした。この為、例年と比べや性春芽の成長が非常に遅く、シーズン開始直後は毎日の収穫量が5-10kg程度(製茶すると1/4になる)でした。あまりに成長が遅いため、私はイライラしながら待っておりましたが、ゆっくりとした成長速度ゆえに、結果的に成分を豊富に蓄えた、甘みがとても強いお茶になりました。殺青については例年通りのレベルで管理されており、ブドウ、若い木の皮、春先に収穫されたウコギ系の山菜のような甘い香りが特徴です。理想としては、直ぐに飲むのではなく、数ヶ月ほど寝かせておくと、フルーツの香りが強まり、より甘い香りへと変化します。

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期間限定で散茶(毛茶)を予約販売 全て送料無料

散茶(毛茶)については、期間限定の予約販売でのみ対応いたします。予約販売を締め切りは1週間後の4月18日です。締め切り次第、お茶は緊圧工場へと出荷し、餅茶に整形する予定です。緊圧したお茶の方が、熟成速度は速くなり、より短期間で甘い杏のような香りを形成します。散茶に関しても熟成は可能です。散茶の場合、熟成速度は餅茶と比べるとやや遅くなりますが、その代わりに、マスカット系の蜜のような香りが消えずに残るため、熟成香とのコラボで非常に華やかな香りを楽しむことが出来ます。ただし、毛茶を保存される場合は、出荷時の状態のまま未開封で保存してください。HOJOでは出荷時に酸素を除去し無酸素状態にてお茶を保存しております。この状態でできるだけ温かい場所(直射日光は避け)に保存すると、数年くらいで甘い香りが非常に強くなります。袋を開封した状態で保存した場合、熟成速度自体は早くなりますが、漢方薬・土のような香りも同時に形成されることからお勧めいたしません。なお、全商品とも100gパック毎にチャック付のアルミラミネート袋にて包装しております。

なお、本商品が日本に到着するのは5月の末頃の予定です。到着し次第、発送致しますが、通関に予想以上に時間がかかる場合があり、その場合、出荷は6月上旬にずれ込むこともございます。なお、他の商品と併せて注文された場合、発送タイミングをはかりかねますので、出来るだけ本商品のみでの御注文をして頂けますようご配慮ください。

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