高山の自然栽培茶、古樹白茶2020を発売

[2020.09.04] Written By

古樹白茶の2020年新茶を発売しました。
白牡丹に続き、作り方を大きく改善したことで、品質をアップグレードしての発売です。

自然栽培の老木から作られたお茶

古樹白茶は中国雲南省の臨滄市西部の標高2100m前後の山で収穫されたお茶を原料としております。
HOJOでお付き合いしているお茶の生産者は、無農薬は勿論、無肥料でお茶の栽培を行っており、加え、樹齢が200歳前後の老茶樹からお茶を摘んでおります。
高い標高、高樹齢、無肥料の3条件が重なると、お茶の木は時間をかけてゆっくりと成長します。このようなお茶はポリフェノールとミネラルを豊富に含み、体に染み入るような濃い後味のお茶が出来ます。

生産方法・設備を見直し

白牡丹でも説明しましたが、昨年、雲南省を訪問時、様々な白茶の生産実験を重ね、より良い品質にするための生産設備の見直しをしました。
これを元に、試作設備を作り、2019年の夏茶と秋茶を材料に、生産条件の最適化を行い、2020年の春茶のシーズンが始まる前に新たな設備を導入して貰いました。


お茶の萎凋設備、乾燥方法などを見直した結果、茶葉の色を全体的により緑色に仕上げられるようになり、香り味ともに改善しました。

白毫銀針、白牡丹、古樹白茶の違い

これら3つのお茶は基本同じ作り方で作られます。
違いはお茶摘みの基準です。白毫銀針は1芽(単芽)のみ、白牡丹は1芽1葉、古樹白茶は1芽2葉です。

どのお茶が品質が高いという議論は無意味で、それぞれ異なる個性の味香りがあります。
芽だけからなる白毫銀針は、滑らかな舌触りとクリーミーな味わいが特徴です。芽はポリフェノール量が少ないため香りは弱めです。
1芽1葉の白牡丹は、滑らかでクリーミーな味わいと、程良い香りを両立しております。
1芽2葉の古樹白茶は、ポリフェノール量が多いため、香りが強いお茶です。また、2枚の葉に対して1本の芽と、芽の割合が他の2銘柄よりも少ないため、より透明感のあるスッキリとした味わいのお茶です。

コスパが非常に高い

お茶の値段はお茶摘み基準がダイレクトに反映します。単芽>1芽1葉>1芽2葉の順番でお茶摘みに手間と時間がかかります。特に単芽から作られる白毫銀針の場合、1日に摘めるお茶の量は400-500g程度です。お茶に仕上げると100g程度になってしまいます。1芽から作られる白毫銀針の値段が高いのはお茶摘みに手間がかかるためです。逆に1芽2葉から作られる古樹白茶はお茶摘みを効率的に出来るため、白毫銀針や白牡丹の茶葉の仕入れコストと比較すると較的安価です。
しかし、実際にお茶を飲んで見ると、古樹白茶が意外に美味しい点に気がつかれると思います。成熟した茶葉は、ポリフェノールやミネラルを若い茶葉よりも多く含みます。この為、1芽2葉から作られる古樹白茶は香りも後味も濃く、にもかかわらず、値段が安いという非常に嬉しいお茶です。日本茶も紅茶も1芽2葉で摘まれるのは、同様の理由で、味、香り、コストの点で最も理想だからです。

実は白茶は、プーアル生茶のように1芽3葉のお茶摘み基準でも美味しいお茶が出来ます。ただ、1芽3葉になると、茎が太くなりすぎるため、萎凋の時に水分が飛びにくく、一般的な生産設備では、茎が褐色化してしまうなどの問題があります。この為、製茶の精度を考慮すると、1芽2葉以下のお茶摘み基準が理想です。

水出しが特に美味しい古樹白茶

古樹白茶はお湯で淹れると花のような香りがし、優しい口当たりと、極めて長い余韻をお楽しみ頂けます。


古樹白茶はお湯入れるのは勿論、水出しにすると非常に美味しいお茶です。水出しにした白茶は、紫蘇の葉のような爽やかな香りに加え、花のような香りが口の奥に広がります。
水出し茶を作る際ですが、家族間でゴクゴク沢山飲む場合は5gを2Lの水で出してください。また、お客さんや友人に美味しく出したい場合は、やや濃いめ:5gを1Lの水で出してください。
詳しくは、以下の記事を参考に淹れ方を工夫してみてください。
https://hojotea.com/jp/posts-1182/

買い物は此方から

袋入り:   50g / 価格 1,300円(税抜き)
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