• ホーム >
  • メールマガジンバックナンバー

HOJOパッケージ

メールマガジン61号 7月25日発行

今年の春からプーアル茶や紅茶の仕入れのために2回雲南省へ出張し、合計1ヶ月ほど現地に滞在してきました。長い仕入れの旅も終わり先週日本に戻りました。

現地で滞在する目的ですが、それは「自然栽培」のお茶を見つけ出すことです。
私は特に食の安全原理主義者ではないため、安心安全のなどの理由で、自然栽培茶を求めているわけではありません。
私が「自然栽培のお茶を買いたい」という強いこだわりを持っているのは別の理由からです。

味の分かる人にとって自然栽培茶の味は別世界

その理由は、「自然栽培のお茶の味を知ってしまったから」です。
自然栽培のお茶を例えるなら、春先に山で採った山菜のような味です。
或いは例えは変かもしれませんが、天然のサザエ、アワビ、岩牡蠣のような、味は濃いけど、嫌味が無く、癖になる味わいです。
強いコクが感じられるために、食べればたべるほど、無意識にもっと食べたいという衝動に駆られます。

「もっと食べたいと思う」、「美味しいと思う」、「味が濃く感じられる」のは、体が必要としている成分が含まれるためだと思います。
自然栽培茶や山で採れた山菜にはミネラル、特に鉄分が多く含まれており、
それらを体が必要としているために「美味しさという感覚として脳がフィードバック」しているのだと思います。
妊娠した女性は魚介類などの鉄分の多い食品を急に食べたくなりますが、私の経験では妊婦の方は同様の理由から自然栽培茶を好みます。

HOJOパッケージ

今月雲南省へ行った際にはミャンマー国境に近い少数民族の村で、自然栽培のマンゴーやライチ、桃などを食べる機会がありました。
自然栽培だからと言って、糖分が高いわけではありません。ただ甘みが強いだけでは、むしろ健康に悪い果物になってしまいます。
自然栽培の果物は「味が強烈に濃く、そして深く、それでいて上品な味わい」でした。
ミネラルが濃く、味が濃いために、甘さに奥行きが感じられます。

同様にお茶の場合も、ミネラルが濃い自然栽培茶の場合、香りがより濃く、そして、深い味わいが感じられます。

鼻を摘んで飲んでも美味しいお茶

自然栽培でも、様々な段階があり、まるで野生の木のように放置されている放置形の完全自然栽培、
手を加えながらの準自然栽培、有機栽培茶園などがあります。
どの作り方でも、生産者はとても頑張られているので、茶園に優劣をつけるべきではないと思いますが、純粋のお茶の味だけに注目した場合、
私が一番好きなお茶は放置形の完全自然栽培のお茶です。やはり味の濃さが全く異なります。
お茶の場合、初心者の方は香りの種類によって、左右されてしまいがちですが、最も重要なのは鼻を摘んで飲んでも美味しいお茶、
水質そのものを改善してくれる力のあるお茶だと思います。

 

HOJOパッケージ

一般に、放置形の完全自然栽培のお茶は、雲南省などの山奥で生活する少数民族により所有されております。
昔から、お茶は手入れする物ではなく、収穫だけ行うものという位置づけです。
どちらかと言うと、彼らが茶園へと行くのは、私達が山に山菜を採りに行くような感覚です。
つまり、春のみお茶の木の周りの草を払い、収穫を行い、そのあとはひたすら放置するだけです。

美味しい飲み方

美味しい飲み方

 

この度、3種類の完全自然栽培の紅茶を仕入れました

https://hojotea.com/jp/posts-927/

 

何れも、ミャンマーと中国の国境付近、標高2000m以上にて、少数民族により収穫された放置形の完全自然栽培茶です。
お茶がとても健康的であり、それが原料の質に反映しております。特にコクの深さ、味のまろやかさを感じてください。
原料茶葉の質に加え、3種のお茶は製茶もとても丁寧に行われていると思いました。
その証しとして茶殻は明るいオレンジ〜赤茶色をしており、理想的な発酵が行われています。

以下、今回発売した3つの紅茶の特徴を説明致します。

金芽

https://hojotea.com/item/b03.htm

 

美味しい飲み方

3月に摘まれた芽のみから作られた紅茶です。
産毛に包まれた芽を揉むことで、お茶のジュースが産毛に染みこみ、そして発酵することで金色に発色します。
芽から作られたお茶特有の、滑らかな口当たりと甘い余韻が特徴です。
ストレートで飲むのも美味しいですが、私が最もお薦めするのはミルクティ!です。
ミルクティにすることで、これまで味わったことのないような滑らかで、濃厚な、そして非常にコクの強いミルクティになります。

雲南古樹紅茶 杏蜜香

https://hojotea.com/item/b39.htm

 

HOJOパッケージ

HOJOパッケージ

この紅茶は紅茶マニアが憧れる2つの香りを両方持っております。
ウンカにより生じる蜜香と、ウバや紅玉紅茶のようなメンソール香が見事にコラボしており、甘い香りと爽快さを両方楽しむことができます。 完成度の高いお薦めの紅茶です。

雲南蜜香紅茶

https://hojotea.com/item/b38.htm

HOJOパッケージ

ウンカがお茶の葉を噛む事で生じる、マスカテルフレーバー(蜜香)が特長のお茶です。
ただし、私はお茶の品質をマスカテルフレーバー以上に重要視し、3月の早い時期に摘まれたお茶を仕入れたため、
マスカテルフレーバー自体はやや軽めです。

HOJOパッケージ

HOJOパッケージ

水によってはしっかりと感じられますが、使用する水によっては、むしろ水飴やシロップのような甘い香りに感じられます。
蜜香はお茶摘みの時期が遅くなるほど強くなる傾向があります。シーズンが進むにつれ、温度が当たり、ウンカの数が増えるためです。
お茶を仕入れる際、蜜香を重視するべきか、お茶自体の質・飲み心地を重視するべきか非常に悩みます。

日本茶(緑茶)、中国紅茶、白茶、プーアル熟茶、プーアル生茶、ジャスミン茶、烏龍茶という厳選された茶葉7種のお試しセット

この記事に関連するHOJO Teaの商品


関連記事 RELATED ARTICLES

お茶に関する最新情報を確実にキャッチするには? SOCIAL NETWORK

1,Twitterをフォローする。2,FaceBookで「いいね!」を押す。3,メールマガジンに登録する。という3つの方法で、お茶に関する最新情報をキャッチすることができます。今すぐ下のツイッターフォローボタンや「いいね!」をクリック!

メールマガジン登録で無料サンプルをもらおう!
メールマガジンにご登録いただくと無料のサンプル茶葉のプレゼントや希少商品の先行購入など様々な特典がございます。ソーシャルメディアの購読だけでなく、メールマガジンへのご登録もお忘れなく!

HOJO TEAオンラインショップNEWS一覧を見る

東洞庭山産、無農薬無肥料の碧螺春を発売
碧螺春(Biluochun)は中国を代表する緑茶の一つで、その優れた品質と独特の風味で有名です。HOJOでは、無肥料無農薬栽培による、余韻の長い碧螺春をお届けします。 https://hojotea.com/item/g …
マレーシアで8年熟成の白鶯山古樹白茶2017を発売:トロピカルフルーツの香り
白鶯山古樹白茶2017を再度発売しました。同じ名称の商品をこれまでも販売しておりましたが、以前販売していたロットの商品は日本で熟成したお茶でした。今回発売する商品は8年間マレーシアで熟成をしたお茶になります。マレーシアの …

最新の記事 NEW ARTICLES

単株茶を含む2022年産の鳳凰単叢老欉を3種類発売
単株を含む、鳳凰単叢の老欉を3種発売しました。今回発売したお茶は以下の三種類です。何れも標高1200mの茶園産の茶葉原料から作られており、濃厚な香りと深い後味がする素晴らしいお茶です。 鳳凰単叢老欉夜来香 2022 鳳凰 …
東洞庭山産、無農薬無肥料の碧螺春を発売
碧螺春(Biluochun)は中国を代表する緑茶の一つで、その優れた品質と独特の風味で有名です。HOJOでは、無肥料無農薬栽培による、余韻の長い碧螺春をお届けします。 https://hojotea.com/item/g …
マレーシアで8年熟成の白鶯山古樹白茶2017を発売:トロピカルフルーツの香り
白鶯山古樹白茶2017を再度発売しました。同じ名称の商品をこれまでも販売しておりましたが、以前販売していたロットの商品は日本で熟成したお茶でした。今回発売する商品は8年間マレーシアで熟成をしたお茶になります。マレーシアの …
雲南省の稀少茶、大雪山野生白茶2024を発売
大雪山野生白茶2024の散茶を発売しました。 このお茶は、私達が実際に現地雲南省の産地に滞在し、現地で生産管理しながら作り上げたお茶です。 雲南省における野生茶の定義 これまで何度も説明しておりますが、雲南省 の人々は例 …
HOJO独自の新製法で実現した香り高い紅茶:雲南での挑戦
雲南省に1.5ヶ月滞在した期間中、良質な白茶やプーアル茶の生産はもちろん重要な課題でしたが、今回の大きな目標は、小ロット生産にも対応した新しい紅茶の生産方法を開発することでした。 一般的に雲南紅茶といえば、当店のラインア …
2024年の雲南省お茶シーズン:予想外の気温と収穫の混乱
長い雲南省の仕入れを終え、現在マレーシアのクアラルンプールに滞在しております。輸入したお茶の評価や海外用のお茶の発送など細かな手配が必要なため、クアラルンプールの会社に来月まで滞在予定です。 今年はシーズンの最初である3 …
2024年の白茶:理想的な天気と現地滞在で品質は上々
私たちが雲南省で力を入れているお茶の一つは白茶です。白茶は昔から、福建省と雲南省で作られてきました。 福建省の白茶は製茶はよく管理されている反面、慣行農園方式で肥料を用いた農業をしているため、原料の質に関して、私は満足で …
雲南のおもてなし文化:食事に込められた思い
中国では、挨拶代わりに「你吃饭了吗?」、つまり、「ご飯食べた?」と言うのが一般的ですが、雲南省にいると、色んな局面で、「吃饭」「吃饭」、ご飯食べていきなさいと言われます。ただ、長く雲南省に携わると、これらのご飯への誘いは …
野生茶を求め雲南省臨滄市南西部の山村へ
現在、雲南省臨滄市の南西部にてお茶の仕入を行っております。 当店にとって重要な商品の1つに野生茶があります。野生茶は製茶はもちろんですが、原料確保が一番大きな課題です。 今回、新たに野生茶が有る場所があるらしいと言う情報 …
雲南省のお茶産地にてプーアル茶、白茶、紅茶の生産
3月24日から中国の雲南省臨滄市の南西部、永德、鎮康県にてお茶の仕入れ、生産を行っております。 雲南省は世界一と言っても過言で無い極上の原料がある反面、生産に対する管理が甘いため、出来合のお茶を仕入れたのでは、理想とする …

PAGETOP