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伝統式安渓烏龍茶を発売しました。安渓といえば鉄観音が有名ですが、当商品は鉄観音とは異なる特有のフルーティな香りが楽しめる烏龍茶です。

 

中国三大烏龍茶の産地である安渓産

福建省には福州、福鼎、安渓、武夷山など、多くの有名なお茶の産地がありますが、その中でも安渓は烏龍茶の著名な産地の一つであり、安渓烏龍茶は武夷山、鳳凰単叢と肩を並べ、中国三大烏龍茶の一つとして知られています。安渓を代表するお茶と言えば、鉄観音と呼ばれる品種から作られる烏龍茶があり、その他にも近年人気のあるお茶として黄金桂などが挙げられます。


安渓は台湾に烏龍茶の製法を伝えた地域でもあります。ただし、台湾の烏龍茶生産では安渓よりも若い茶葉が用いられ、酵素発酵も軽めです。その結果、台湾烏龍茶は緑茶のような爽やかな特徴や柔らかな口当たりが感じられます。これに対照的に、安渓の烏龍茶はより成熟した茶葉を使用し、深い発酵を経ているため、烏龍茶固有のしっかりとした味と香りが特徴的です。仕上げは清香タイプとして花のような香りに仕上げられるか、焙煎して香ばしさを引き立てたお茶が一般的です。

 

深い発酵と清香仕上げによる、際立つフルーツ香

伝統式安渓烏龍茶は、標高約1000mの安渓大坪で栽培された鉄観音、毛蟹、本山の3つの品種をブレンドして作られています。

この茶が「伝統式」と名付けられているのは、昔ながらの方法で長時間かけてしっかりと発酵されており、清香タイプに仕上げることで、近年の鉄観音に代表される蘭の花のような香りではなく、トロピカルフルーツのような香りに仕上げられているからです。現代では、作業に手間がかかる長時間発酵のお茶は非常に希少であり、入手が難しいお茶でもあります。なお、茶摘みの基準は異なりますが、HOJOで販売されている伝統式凍頂烏龍茶とは香りの点で共通点があります。

しっかりとした発酵ゆえに、まるで紅葉した葉のようなカラフルな色合いです。水色は濃いめの山吹色です。

トロピカルフルーツや水飴のような特徴的な香り

飲んだときの印象としては、パイナップル、ザクロ、グアバ、水飴のような香りが感じられます。本商品はボディがしっかりとしており、口に含むと香りが広がり、華やかさのあるお茶です。これは、毛蟹というボディが特徴の品種がブレンドされているためです。また、程良い奥行きも感じられ、飲みやすいお茶です。

美味しい飲み方

使用する水

身近な水と言うことで、水道水をお薦めいたします。水道水を使用される場合は、消毒用の塩素を取り除くため3~5分沸騰させてください。但し、例え沸騰しても塩素を完全に除去することは出来ません。可能な限り、活性炭フィルター付きの浄水器を用い、水中の塩素を除去してください。そうしないと、お茶の香り成分と塩素が共に反応し合い、本来の香りが楽しめません。また、塩素は微生物を殺菌するためにいれられております。殺すのは健康に害のある微生物だけでなく、私達の腸にすむ善玉菌も同様に殺菌してしまいます。また、細胞レベルでも様々な害が報告されており、アレルギーの原因にも成り得ます。

蒸留水や逆浸透膜水の場合、ミネラルを全く含まないために、お茶の味がフラットになりがちです。出来るだけ水道水等、ミネラル水をご使用ください。

尚、ヤカンに付着した水垢(スケール)は決して除去しないでください。クエン酸洗浄などを行うことで、従来のお茶の味が得られなくなってしまいます。


一端使用される水の種類を決められたら、今後、水の種類を変えないように同じ種類の水を使用し続けてください。水の種類が変わった場合、スケールからミネラルが大量に溶出し、暫く使っていると、お茶の味が劇的にまずくなります。同じ水を使用し続けることが、お茶を美味しくいれるための秘訣です。

茶葉の量

通常、40mlの湯に対し1gの茶葉を用います。つまり、200mlの湯が入る急須の場合、200÷40=5gとなります。同様に300mlの場合8gの茶葉を用いてください。

温度管理は烏龍茶の命

 

烏龍茶を淹れる際、最も重要なのは湯の温度の管理です。ただし、単に熱いお湯を使うだけでは十分ではありません。たとえ熱湯を使用したとしても、淹れる過程で急速に冷めてしまえば、ぬるま湯を使用するのと大きな違いはありません。

そこで、以下の2点が重要になります。

茶器の温度を上げる

沸騰したお湯を急須に注ぎ入れてください。その後、10秒間静置してください。これにより、茶器が十分に温まります。私たちの実験によれば、沸騰した水を茶器に注ぐだけで、温度が約20℃も下がります。言い換えれば、熱湯で茶器を温めているつもりでも、実際には80℃にしかなっていないことがあります。特に高級な烏龍茶を淹れる場合は、美味しさを引き出すために、この手順を2回繰り返すことをお勧めします。2回目の熱湯注入により、急須の温度は約95℃まで上昇します。

茶葉の温度を上げる

せっかく茶器を温めても、即座にお茶を淹れた場合、茶葉によって湯の温度が低下します。茶葉が表面積が非常に大きいため、熱交換率が高く、実験によれば20℃も温度が低下することがあります。「茶葉ごときでそんな?」と思われるかもしれませんが、上記の手順に基づいて茶器を温めても、再び20℃低下してしまいます。
そこで、再び沸騰した水を茶葉に注いでください。注ぐ際は、勢いよく低い位置から素早く注ぎ入れるように心掛けてください。ゆっくりと注ぐと、その過程で温度が下がってしまいますし、高い位置から注ぐと同様に温度が低下します。湯を注いだら、7-10秒ほど湯につけ、そして迅速に湯を注ぎだしてください。この段階でのんびりしていると、大事なお茶の風味が損なわれてしまいます。逆に、短すぎると茶葉が適切に温まりません。

1と2の手順は非常に重要であり、これらをマスターするだけで、烏龍茶の味わいが劇的に変わります。これらを怠ると、自分では100℃で淹れているつもりでも、実際には60℃でお茶を淹れている可能性があり、味わいが不十分になるかもしれません。

お茶を淹れる時間は以下の通りです。

洗茶:7-10秒
1煎目:20-30秒
2煎目以降:10秒

 

上記の時間だけいれたら、必ずお茶を全て注ぎだしてください。
湯が急須に残った状態で放置しておくと、茶葉は熱水により抽出され続け、2煎目以降非常に味が濃くなってしまい、また、茶葉が酸化してしまいます。
更に、湯を注ぎだしたら、必ず、蓋を外し、茶葉を冷却しましょう。この動作は非常に重要なのですが、意外に知られておりません。冷却することで、酸化を防止し、茶葉を新鮮な状態に保つのです。

茶葉の保存方法

常温にて保管されることをお薦めいたします。
お茶は湿度に弱く、水分を少しでも吸収した場合、即劣化が開始されます。
水分は以下のような状況で意図せず吸収されますのでご注意ください。

 

  1. お茶を淹れる際に、近くに置いてあり湯気が触れる
  2. スプーンなどに水分が付着している
  3. 湿度の高い日や場所で開封したため
  4. 冷蔵庫から出した際に、即開封したために、結露が発生
  5. 冷蔵庫から出して、暫く未開封のまま常温に戻したものの、シールが完全でなく結露が発生

 

実際、茶葉が劣化する最大の原因は4と5のようです。


冷蔵庫に保管した場合、袋の内部は冷えており、テープなどでしっかりとシールしていても、かなりの率で外気が中に進入し、結露を起こします。茶葉を結露してしまった場合、2-3日で香りが劇的に変化します。

出来る限り、常温で保管し、しっかりと乾燥した部屋でシールをすることで湿度を避けて保管してください。開封したら数ヶ月内に消費してしまうのが理想です。

 

未開封で真空包装されている商品につきましては、1年以上の保管が可能です。更に熟成を進めたい場合、常温にて、未開封のまま(真空包装のまま)保管してください。尚、購入直後のままの品質を維持されたい方は冷蔵庫にて保管してください。冷蔵庫に保管された場合は、必ず、24時間かけ常温に戻してから開封するようにしてください。半日もおけば大丈夫と思われがちですが、茶葉は大変表面積が大きく、天然の断熱材と言っても過言ではありません。手で触ってみると、既に常温に戻っているように感じられますが、内部は冷えており、十分に温度を常温に戻すには24時間必要です。尚、一端冷蔵庫からだし、開封された後は、常温にて保管してください。秋~春は外気の温度が低いため、常温保存をしても数ヶ月以上美味しい状態を維持することが出来ます。

 

市販の商品で、真空状態を作り出すことの出来るタッパーがございます。普及品ではありませんが、お茶の保存には最適ですので、それらの特殊容器を求められるのも良いかと思います。

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